ビジネスメールを作成するときに、
- 各位のみで宛名に使ってもいいのかな?
- この使い方は合ってるのかな?
- 失礼じゃないかな?
と不安になるときがありますよね・・・
結論から言うと、メールの宛名は「各位」のみで使っても大丈夫です!全く問題ありません!
「でも、各位の前後に御中や様をつけなくてもいいのかな?」と思うかもしれませんが、これは付けなくても日本語として正しいんです。
この記事では、「各位」のみで使っても大丈夫な理由や社外、社内で使う時の注意点やその解決策などをご紹介していきますので、メールの表現力を身につけて、できるビジネスマンを目指してみては如何でしょうか。
メールで各位と皆様って何が違う?使い分ける時の基準とは!?
ビジネスメールで各位の前後に御中や様がなぜいらないかと言うと、各位のみで「皆様」と言う意味だからです。
「各位」と言う表現は、大勢の中の一人一人に対しての敬称(宛名に使う敬語)だからです。
簡単に言うと
「各位様」「各位殿」「各位 御中」を「皆様」に置き換えると、
「皆様様」「皆様殿」皆様 御中」という意味になります。
なので「各位」のみで「皆様」と同じような意味を持っているんです。
また、各位は書き言葉(文語)で、皆様は話し言葉(口語)だからだと言われています。
書き言葉は手紙やメール、記事などに使われて、何度も読まれるので誰が読んでも失礼がなくて、しかも端的に伝えられるのです。
反対にいえば、話し言葉の方が音だけで意味が通じるような簡単な表現が多いです。
あえて文章を話し言葉で書くと柔らかく親しみやすい印象になりますよね。
このように、各位はビジネスの場面やかしこまった雰囲気にしたいとき、丁寧な文章にしたい時に使っていくと良さそうですよね。
メールの各位は社外へ送信する時に失礼と捉われる可能性がある!?
社外の人に複数メールするときどんな宛名にしたらいいのだろう?
と思いませんか?
お客様、取引先、メーカー、協力企業などにメールを送るときにも各位は使えるのですが、その使い方には注意が必要です!
実は、目上の人やお客様の場合「各位」のみでは送信先のお相手が「失礼だ!冷たい!」と感じてしまう可能性があるからです。
ですので、「お客様各位」、「担当者各位」、「関係者各位」、「取引先各位」「〇〇株式会社各位」など各位の前にこのような名称をつけることが無難でいいですね。
ただ「お客様各位」については、あれ?この使い方ってなんかおかしいかも!と気づいた勘の鋭い方はいますか?
はい、そうなんです。
実はこの使い方、本当は少しおかしいのです。
各位にプラスして、また敬称が余計に入ることになって、おかしな文になるのです。
しかし「お客各位」は逆に「んん?」と変な違和感がありますし、そもそもお客って使う側もちょっと嫌ですし、無礼な印象を与えますよね。
このように「お客様各位」に関しては「こっちの方がしっくり来るよね!」ということで現代では良しとされています。
また、送り先にお相手の社長や役員が含まれている場合は、
例)
あいうえお株式会社
田中代表取締役社長
従業員各位
このように、社長を前に出してその後に従業員各位にすることでより配慮された宛名になりますよ。
しかし、送り先の方のお名前が曖昧で分からない場合などは間違える方が失礼に当たると思うので、「〇〇各位」で1つにまとめてしまった方が良さそうです。
メールの各位は社内の一斉メールでも使える具体的な使い方とは!?
社内の一斉メールでも各位はとっても便利です。
社内の部署やチーム内での案内や情報共有で、一斉メールって送りますよね。
しかし、「上司もいて、名前も分かるのに各位で一まとめにして大丈夫かな?!」と心配する人もいるかと思います。
そんな時の宛名の付け方としておすすめがあるので、ご紹介していきます。
まず1つ目は、社外の人にメールする時と同じように、「開発事業部各位」「マーケティングチーム各位」と、このように団体の名称を前につけましょう。
そして、2つ目は自分の上司にあたる人の名前を連名にすることです。
これは私が実際にやっている方法ですが、かなりおすすめです!
例)
山田部長
鈴木課長
伊藤主任 佐藤主任
法人営業部各位
上司は役職名をつけて氏名を連名にすることで、目上の方への気遣いができて自分の不安もバッチリ解消しますよ。
また、役職が同じ方(例の主任の場合)は横に並べて書くようにしましょうね。
まとめ
この記事を読んでいる方は、きっと20代の若手ビジネスマンではないかな?と思います。
私も会社でメールや書面のお知らせを作成するときに、失礼のない文章にするためにはどうしたらいいんだろう?と毎回悩んで不安になるので、ネットで調べて書いています。
各位という宛名は様々な文書で多用できるので、自分にとってベストな使い方を覚えて自信を持って使っていきたいですね。
学生の頃はこんなこと考えたこともなかったのに、社会人はマナーや言葉遣いなど急に難しいことを求められますよね。しかも自分で勉強しないと誰も教えてくれません。
しかし、今回のかしこまったビジネスメールのフレーズも一度正しい使い方を覚えてしまえば、その後はテンプレートができますので、そんなに怖くないものです。
みなさんも失礼のない言葉遣いを覚えて、できるビジネスマンになりましょう!
コメント