固定電話は必要?スマホが普及した今も無いと困る事もある!?

ちょっとした疑問

固定電話が必要か。と、言われてみれば確かに疑問に思いますね。

 

今の時代スマホもかなり安定して繋がるようになって、多くの人が安定的に使用できる電話を持ち歩くようになると、今度は固定電話の必要性を感じなくなります。

 

実際私ももう十数年、固定電話のない生活をしています。

 

その様な事から固定電話が必要か言えば、「必要ない」という回答になります。

ですが、やはりそこはケースバイケースで利用方法や状況によっても違います。

 

そうしたいくつかの点を今回はチェックして、あなた自身が必要と感じるかどうかを見極めていきたいと思います。

 

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固定電話がないと困ること…まだ利用する必要性の意味とは!?

固定電話の必要性としてよく言われるのが「社会的信用」です。

 

でもそれも、企業や商社などならともかくとして、個人の信用を見定める基準にはならなくなりつつあるというのが現状のようです。

 

実際に状況を見てみると、仕事をする上、社会で生きてゆく上で、携帯電話よりも固定電話の信用度が高いというイメージは確かにまだあります。

 

昔ながらの商店から、従業員を多数抱える団体、会社などは「ここの住所にちゃんと会社・店舗がありますよ」という証明にもなるため、顧客の信用を得られるということで固定電話を使用している場合が大半です。

 

また、そうした会社などではFAXを使用していることも多いですが、固定電話でなければFAXは使えませんので、そうした理由でも利用が続けられていますね。

 

しかし今は個人事業主やフリーランスの方も多くいるので、個人で携帯できる電話の方が、連絡がつきやすくレスポンスも早いという利点もあり、固定電話ではなく携帯電話が利用されていることも多いようです。

 

では個人の場合はどうなのかと見てみます。

 

たとえば「履歴書には固定電話番号でなければいけない」「公的機関や銀行への書類は固定電話でなければいけない」「子どもの園や学校への提出書類には固定電話でなければいけない」そういった印象は確かにありますね。

 

でもこれらも現在では、単なるイメージ上のものだけになりつつあります。

 

実体験をあげてみますね。

 

まず履歴書については、既に20年ほど前には携帯電話だけ記載されるものをちらほら見かけるようになった記憶があります。

 

私の勤務先はかなり地元密着型の職場ではありましたが、一人暮らしの学生さんの就職活動では携帯電話が当然多くなります。

 

少なくともそこでは、固定電話と携帯電話で採用に差が出ることはありませんでした。

 

逆に固定電話では本人と直に連絡がつきにくいこともありましたので、携帯電話の方が事務手続きや連絡事項を伝える場合に助かるなと、事務処理をしていた私自身は思っていました。

 

そして公的機関や銀行の書類に記載する内容についても、昔ならカードを作るときなどには固定電話の番号を求められたような記憶がありますが、今は携帯電話番号でよしとするところも多いようです。

 

むしろこちらでも(実際に連絡されることは滅多にありませんが)「日中必ず連絡がつく番号を」と求められるため、携帯電話を記入する方が、効率が良いと思われているのではないかと感じました。

 

さらに、子どもの園や学校への提出書類に記載するのも携帯電話で可能でした。

 

むしろ直接親に連絡がつきやすいという理由で、固定電話と携帯電話両方が書類に書かれている場合も、用件は携帯電話にかかってくることが大半だという話も耳にします。

 

共働きのご家庭が多くなり、家に親がいる時間が少なくなったこともその一因だと思います。

 

さらにはいま、手元に地元の子供会の名簿がありましたのでちょっと確認してみましたが、半数以上は携帯電話の番号が記載されています。

 

これは数年での転勤の可能性が高いご家庭が多いという地域性かもしれませんが、実際に連絡の必要があるときにも、知人であるママ友さんが出るとわかっているので、電話をかけるハードルは確かに低くて助かっていますね。

 

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固定電話のメリットは差ほどなくデメリットの方が大きい!?

実は「固定電話でなければならない」という状況が少なくなってきている現状、固定電話にはっきりとしたメリットがあるとは考えにくくなっています。

 

例えば固定電話のメリットとして「災害時に連絡がつきやすい」といわれることがあります。

 

しかし実際に私は東日本大震災のとき、携帯電話で通話ができなくなる経験はしましたが、通話のようにずっと電波がつながっている必要がないSMSやEメールでなら親族への連絡がとれましたので、重宝していました。

 

もうそのとき私は固定電話を使用してはいませんでしたので単純に比較はできませんが、当時の実際の状況が記された記録がありましたので、ご紹介します。

 

総務省・総合通信基盤局の「東日本大震災における通信の被災状況、復旧等に関する取組情報」(PDFファイル)です。

 

これを見ると、基地局の停電やケーブルの切断などが起きていたため、固定電話、携帯電話を問わず回線に影響が出て使用できなかったケースが多かったということがわかります。

 

例えばこれが単純な停電である場合には、アナログ回線の固定電話は外部電源を必要とせずに使用可能、通話ができるため確かに「災害時に強い」と言えます。

 

ですがこのような大災害の時には基地局やケーブルそのものが破損してしまうため、固定電話、携帯電話を問わず利用できなくなる可能性が大きいのです。

 

ですからこれが固定電話のメリットだ、と言い切れるほど大きな要素ではありません。

 

また、被災地では電話回線が混みあう場合には、固定電話携帯電話を問わず発信が制限されます。

 

その分を警察や消防、運輸や報道機関などの重要な通信へとまわすためですが、そこに一緒に含まれる公衆電話の方が、むしろ災害時には重要になると思われます。

 

さらに、固定電話は日常の中でもメリットよりデメリットが大きくなってきています。

 

営業や勧誘などのセールス、オレオレ詐欺や振り込め詐欺、アポ電強盗。

これらの電話が固定電話に集中してかかってきているという現状があるのです。

 

なぜなら若い世帯よりも高齢世帯の方が、固定電話を利用している率が高いから。

悪徳業者や犯罪者のターゲットとして、固定電話の番号は狙われやすいのです。

 

まとめ

現在、固定電話の利用者が減少するにつれて、携帯電話があればそれで済む、十分、というケースが増えてきていますね。

 

その方が確かに便利で、固定電話を持たないで生活している私にも有難い話です。

 

でも、固定電話には固定電話の安心感があり、携帯電話には携帯電話の便利さがあります。

 

実際に、高齢者世帯で固定電話の利用者が多いのも、「それまでずっと使ってきたから」「同じ番号を使い続けていたいから」という理由からだそうです。

 

今後まだこの状況がどう変化してゆくのかはわかりませんが、固定電話は固定電話の、携帯電話は携帯電話のメリットをそれぞれ生かして、どちらもフレキシブルに利用できる時代になるといいなと思います。

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