あなたは、花祭りをご存じですか?
お寺と関係している行事?
私は、そういう認識でした。
実家が檀家になっているお寺では、毎年花祭りをしています。
でも私は行ったことがなくて、言葉しか知りませんでした。
数年前のことです。
子供と街を歩いていたら、甘茶が配られていたのでもらいました。
ティーパックで個包装されたものでした。
『あぁ、花祭りの時期だね』
そう私はつぶやくと、子供に
『それなに?』
と聞かれました。
う~ん。
実は言葉は聞いたことがあるけれど、意味は知らなかった私。
あなたはどうですか?
お子さんに聞かれたら、きちんと答えられますか?
その時に調べたこと、親から聞いて知ったこと、学んだことなどをここではお話していきたいと思います。
花祭りの由来は?まずは基本を知ろう
まず、いつか?
それは、4月8日です。
なるほど。
私が子どもの頃からお寺が近くにあるのに行ったことがないワケがわかりました。
4月8日・・・無理ですね。
学生の時は始業式か、既に新年度が始まっています。
社会人では、もちろん仕事です。
実家には先祖代々の仏壇があり、お墓も近くにあり、そのお寺も徒歩圏内にありました。
お正月は挨拶へ行き、大晦日はお焚き上げしてもらうものをお寺へ持っていき、子供の頃には除夜の鐘をつきに行ったり、何かとお寺には足を運んでいました。
それなのに今まで詳しく知らない理由が、これでハッキリしました。
あなたは、行ったことがあるでしょうか?
日にち的にも、なかなか難しいですね。
さて、ではこの日は何の日でしょう?
きっと聞いたら驚きます。
さて、何の日だと思いますか?
正解は、お釈迦様がお生まれになった日です。
え~っ( ゚Д゚)
と、なりませんでしたか?
そうです。
花祭りって誕生日なんですよ。
クリスマスがイエスキリストの誕生日ということはあんなに有名なのに、どうしてお釈迦様が生まれた日はあんまり知られていないの?と疑問に思いませんか?
日本人なのに・・・でも、そもそもクリスマスがイエスキリストの誕生日ということも、実はあまり知られていないかもしれませんね。
クリスマスは、意味はわからないけれど、ケーキやチキンを食べてプレゼントをもらえる楽しい行事♪という認識でしょうか。
せっかくなので、お釈迦様の誕生日は4月8日で、その日を『花祭り』と呼ぶということ、覚えておきたいですね。
でも、どうしてそういうネーミングなのでしょうか?
その由来を調べてみましたよ。
その由来とは・・・?
- 花御堂に花が多く飾られる。
- 4月8日は桜の季節、その季節に行われる行事だから。
- 日本人がドイツ留学中、ベルリンで開催したブルーメンフェストに由来している。
花祭りとは、ブルーメンフェストというドイツ語を訳したものです。
このように、いくつか言われがあります。
約2500年前の話です。
母が里帰りする途中、休憩するために寄ったネパール国ルンビニの花園で、お釈迦様はお生まれになったと言われており、このことから、その日は花御堂をつくって花をたくさん飾り、ルンビニの花園に見立てているそうです。
このようにして、お釈迦様の誕生を祝っているのですね。
花祭りのお釈迦様や甘茶とは?どういう関係があるの?
さて、続きまして甘茶のお話に移ります。
その名の通り甘いお茶です。
でも砂糖は使われていません。
アマチャ(植物の名前)の葉を乾燥させて作られたお茶です。
緑茶とは違って甘いです。
この甘茶、仏像にかけるんですって。
驚きませんか?
お釈迦様のお誕生を祝う日なのに、ソレをかけるなんて、なんかの罰ゲーム?なんて思いませんか?
失礼極まりないですよね?
でも、これ実は理由があるんです。
お釈迦様がお生まれになったことを祝福し、龍が現れて甘露の雨を降り注いだという言い伝えがあります。
このことから、その日は甘露の代わりに甘茶にかけるという習わしがされるようになりました。
でも、やっぱり甘茶をかけるって・・・と思いますか?
私も、それってどうなの?と思いました。
どうやら、仏様を敬う気持ちを表すことなので、失礼ではなく、反対に浴びるほど飲んでいただきたいという気持ちからの行いと考えると納得できませんか?
終わりに
いかがでしたか?
私の親が子供の頃は、毎年その日にはお寺に行っていたという話を聞いたことがあります。
理由は、甘いお茶をいただけるからです。
どんな行事か知らないけれど、目的は甘いお茶をもらって飲みたいからということですが、その場に行き、お祝いできていたことが少し羨ましい気持ちになりました。
日にち的に、なかなか当日にお寺に行くことは難しいですが、その日は心の中だけでも祝福できるといいですね。
また、甘茶は甘いけれど、お茶なのでノーカロリーです。
こちらも機会があったらぜひ飲んでみてください。
子供は、お墓参りは欠かさず行き、実家へ行くと仏壇にも必ず手を合わせるようにさせています。
なので、このことも理解できるかわかりませんが、わかる範囲で少しずつ教えていきたいと思いました。
あなたも、ぜひお子さんにお話してみませんか?
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