ペンの正しい持ち方をすると力が入らないのは最初だけ!?

ちょっとした疑問

本を見たりネットで調べたりして練習してみたところ、どうやってみてもペンにうまく力が入りません、本当に正しいの?

 

矯正のときには、こうなってしまいがちなもの。

 

指のポジショニングは正しいのに、なぜ力が入らない感じがするのか。

ペンの正しい持ち方をすると力が入らない・・・その唯一の理由は“長年の慣れ”。

 

それだけなのです。

 

私も、あなたと同じことを常々思っていました。

見本のその通りに、親指と人差し指で輪を作るようにペンをつまみ、中指を下から添えて持つ。なんだかとても頼りない感じです。

 

でも、今は普通に書くことができます。

 

子どもだから直せたと思いますか?

いえいえ、これは大人になってからでもちゃんと直せます。

 

今回はこの内容について説明します。

 

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ペンの正しい持ち方をすると指先が震えるのは力加減を知らないから!?

指の位置、ペン先からの高さ、色々と正しくしても、震えてしまう。

なぜかと言えば、あなたの指の力が、今まで慣れ親しんだ形でついているから。

 

実際に、私も硬筆習字を学んでまず指のポジショニングから直し始めた頃、力の具合がよくわからず書き文字も揺れて崩れて。と言いますか、最初のうちは線も細くなりまともに書けませんでした。

 

文字を書くことはとても繊細で、時には精密さ(画数の多い漢字を書くときなど)も伴う作業です。

 

それを矯正するのは、すなわち、手指を自分の思った通りに動かして字を書くために、あなたは使ってきた筋肉ではない筋肉を使わなければならないということです。

 

使っていない筋肉をいきなり使いはじめるのですから、体(指)もビックリしてしまいますよね。

 

震えてしまうのも、そこに力の入れ具合を指先が認識できていないだけ。

 

でもこれは、ペンで字を書かなくても必ず解決することです。

 

ペンを正しい持ち方で持って、字を書かずにクルクル円を描くように動かして慣れさせて指に力の入れ具合を慣れさせてみて下さい。

 

最初はちょっとキツかったり面倒だったりしても、諦めずにその続けることで成果が出て、だんだんと震えもなくなっていきますよ。

 

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ペンの正しい持ち方をするために矯正器具は必要ない!?

指先固定するためのカバーがついていたり、正しい位置に指を置けるように窪みの部分がつくられていたりする。そういった矯正器具も、現代では色々と売っていますね。

 

ただ、子どもが最初から正しい方法を学ぶのとは違い、おそらくこれまでに長年慣れた方法でペンを持ってきた大人がそれを使うと、手指だけではなく精神的にも労力を費やすのではないかと私は思います。

 

先に書いたとおり、頭では正しい方法を理解できている大人に必要なのは、正しいポジショニングを指先に覚えさせる事です。

 

なのに、矯正器具を使って直そうとすると、指を正しい位置に置かねば書くことすらできない。

 

だから疲れてしまう。

 

痛んでくることだってありえます。

これは明らかに余計なストレスです。

 

だから矯正器具は使わず、最初のうちは、矯正前:矯正後の割合を7:3くらいと見積って練習し、疲れたり辛さが出てきたりしたところで、以前からの方法にいったん戻す。

 

これを繰り返し、随時切り替えてゆく方法で良いのです。

矯正器具を使うと、こうしたフレキシブルな対応はできませんからね。

 

普段から意識することで、次第に矯正された分の割合が増えてゆき、そして最終的には疲れずにずっと書いていられる。

 

目標はここです。

 

いきなりではなく、気長に無理なく直していく。

これが大人にとっては最も望ましい矯正手段だと考えています。

 

まとめ

幼少期に、私は祖父の手を添えて習字の「筆」を持たされていました。

 

習字の筆は通常習う「単鉤法」と、もうひとつ、親指と人差し指&中指で(薬指を下側に添えて)持つ「双鉤法」とがあり、その双鉤法を最初に学んで、そのまま成長したのです。

 

これが例えばペンを握りこんで持つとか、人差し指が親指に大きくかぶさるとか、ぱっと見て「とても間違っている」という印象はありませんでした。

 

しかし成長してゆくうちに、さすがにこれではと見かねた母が私をペン習字・硬筆習字のお教室に通わせ始めたのです。

 

指やペンの傾き、指のポジションなど正しい方法を指導され、最初のうちは持ちにくく、力も入らなく、とても辛かったです。

 

それでもしばらく経つと、我慢強くも優しく見守ってくださっていた先生のおかげもあり、だんだんと改善されていきました。

 

そしてペンも鉛筆も正しく持って文字を書くことができるようになりましたが、現在でも、咄嗟のときや急ぎのときなどは、人差し指と中指を揃えた形に戻ることがあります。

 

もうそれについては、人に見られることがなければ、自分が気になることがなければ、それもアリかなと開き直っています。

 

自分は2パターンで書ける。疲れたら別の方法がとれるのだ。と考えれば、それはそれでポジティブな印象を持つことができますしね。

 

そういえばもうひとつ。

正しく持つと書くときの姿勢も良くなるという副次的な良いこともありました。

 

さらに長時間の勉強や仕事の場合も手指や腕のみならず、肩まで含めて、疲れることも少なくなっていきました。

 

正しいと、このような良いことがついてくるからこそ勧められるのですね。

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