エアコンからゴキブリが出てくるというのは嘘ではなく本当!?

ちょっとした疑問

エアコンのあたりで何か音がした…?と思い、ふとそちらに視線をやってみたところ、そこには黒くて素早くて、やたらと存在感のある、大嫌いなアレが…

 

そう、エアコンからゴキブリが出てくる、というのは実際に起こりうることなのです。

 

でもいったいなぜ?もしかしてゴキブリが室外機を通じて室内機に入ってきたの?

 

そういう場面に遭遇すると、咄嗟のイメージでそんな風に思いがちですね。

 

でも実は、室外機と室内機は繋がっているようには見えても、ふたつを繋いでいる太いパイプのようなものの中には冷媒ガスが循環しているだけ。屋外と屋内とに通じているわけではありません。

 

もしも室外機から室内機に入ってくるルートがあるとすれば、それは室外機に破損があるということ。エアコンとしての機能も落ちていたり使用そのものができなくなったりしている可能性も高いので、すぐに点検を頼む必要があります。

 

ではエアコンからゴキブリが入り込むのはどういうルートからなの?

 

それは意外な盲点。

エアコンの性質上、室内の空気を冷やしたりしたときに結露した水分を、室外に出すためのドレンホース。そこからゴキブリおよびその他害虫が入ってくる可能性があるのです。

 

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エアコンからゴキブリが落ちてきた時まず確認すべき事とは!?

先ほど、エアコンからゴキブリが侵入してくることがある、それはドレンホースから。というお話をしました。

 

それは「もしも屋外から入ってきた場合」に最も可能性が高い経路です。

 

しかしそれ以外にも可能性がある箇所もありますので、そちらについてもまず確認してみることをオススメします。

 

まずは、配管を壁に通している部分のパテに隙間がないかどうか。

 

エアコンを室内に設置した際には、室外機と室内機を繋ぐために建物の壁に大き目の穴があけられています。

 

エアコンを設置していない場合、その穴はパテという固まる粘土のようなもの、あるいは取り外しが可能なキャップのようなもので塞がれていますが、設置した際には配管を通して、その隙間をやはりパテで埋めていることが大半です。

 

しかしそのパテ、何年、十何年と使用されているうちに劣化してひび割れたりして、隙間ができる可能性もあるのです。

 

そしてその隙間から、ゴキブリやその他の虫などが入り込んでくるかもしれないために、まずはこの部分をチェックしてみるのです。

 

もしもここにヒビ、あるいは隙間のようなものが見られた場合には、業者に修理を依頼する。あるいは自分で、ホームセンターなどでパテを購入して隙間を埋めてしまうことで問題は解決しますね。

 

次に、エアコンが普通に使用できている場合には可能性としてかなり低いのですが、室外機の設備のどこか、主には配管に亀裂などの破損があったりして、そこから入ってきている場合。

 

通常はそういうことはまずありませんが、絶対にないとは言い切れません。

 

目視だけでは確認しづらいですが、やはりこれも観察してみてひび割れがあったりした場合には点検、修理を業者に依頼して直してもらうのが早道です。

 

さて、それでは屋外に出て、壁面のパテ、室外機につながる配管、とチェックした後には、そのまま問題のドレンホースを観察してみます。

 

見た目や排水位置に配慮したりしてカバーがかけられたりしている場合はどこにあるのかちょっとわかりづらいこともありますが、基本的には先ほどの室内室外を繋ぐ配管よりも細い、ジャバラ状態のホースです。

 

そのドレンホースは、室内機の中に溜まった水を屋外に流すためのホース。

 

当然そこは室内と室外に繋がるルートとして機能しているのです。エアコンの使用中にはそこから水が流れ出ていたりもしますので、見たことがある人も多いと思われます。

 

そしてそのホースの先が

 

  • 地面に触れている
  • 管の先が何の処置もされずそのままになっている

 

場合には、そこから侵入された可能性があると思ってまず間違いはありません。

 

ドレンホースはかなり細く、内径14~16mmほどであることが大半ですが、それくらいのサイズでしたら大きな虫は無理でも小さなサイズのゴキブリなら入ってこられてしまうのです。

 

そして入り込んできたエアコンの内部は、通常、日常的に行っているような掃除では処置しきれず、予想外にカビや埃が溜まりやすいもの。しかも水分もある上にある程度の温度も保てているとなると、ゴキブリだってそれはもう住み着きたくもなるもの。

 

そこで育ってしまったものが、ある日ゴソゴソとそこから…なんてことになってしまったのが、冒頭の「エアコンからゴキブリが出てくる」という話の正体だったりするのです。

 

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エアコンのゴキブリ対策にどんなネットでも良いのか!?

さて、ではその場合の対策を考えます。

 

ホースは水さえ排出できれば良いのですから、物理的に虫などが入り込まないようにするために、ネットを使う方法があります。

 

ちょっと見た目が悪いですが、キッチンシンクなどで使用する「水切りネット」、それもできるだけ目が細かく固定しやすいストッキングタイプを選択して輪ゴムや結束バンドでホースの先を固定する、それだけです。

 

お手軽で費用もかからない良い方法なのですが、どうしても屋外ということでネットもゴムも結束バンドも劣化しがち。

 

破れたりして穴が開いたり、ゴムの弾力がなくなって外れてしまうことなども勘案して、可能なら年に2回ほどのペースで新しいものに交換すると良いですね。

 

エアコンのゴキブリ対策にキャップの方がお得で良い!?

ネット以外にもホースの先につけるキャップが商品として存在します。

 

それこそ100円均一のお店にもありますので、まずはホースのサイズ(径)を測って、それからお店に行き、サイズに合ったキャップを見つけるのです。

 

お値段は100円均一ならもちろん税込で110円。ホームセンターでもっとしっかりしたものを、と考えたとしても、数百円ほどの価格で購入できることが大半です。

 

装着も、単純にホースの先に付けるだけ。こちらも簡単です。

それに、ネットで塞ぐよりも確実に長持ちしますので、年に1回ほどチェック、問題がなければそのまま使用継続が可能です。

 

長い目で見たらこちらの方がお得かもしれません。

 

まとめ

実はこの記事を書いている間、「ドレンホースを地面につけないようにしつつ、シンクや洗面台の排水パイプのようにS字にしてしまえば良いのでは?」と考えていました。

 

ホースの先を地面につけないようにする、というのは実際にある程度の効果があるようです。虫対策にもオススメとありました。

 

しかしもうひとつのS字にする方については実際に調べて見ると、エアコンからの排水を直接下水道につなぐようなパターンの場合には、臭い対策として行われているようですね。

 

ただし問題は、そのS字部分に溜まって臭い除けになるはずの水が、夏場の冷房を使用する時期以外には出てこないことになり、乾燥しきってしまってよろしくないとのこと…

 

水がそこに溜まっていれば虫対策にもなるかなと考えてみましたが、よくよく考えてみればドレンホース程度のサイズに溜まる水の量なら、問題のゴキブリはそのまんま中を進んで上がってきてしまいそうですよね。

 

あまりこちらは効果がない…と言うよりは、私のような素人が考えるようなことは、すでにプロが考えて試しているのだな、その結果として今の形態になっているのだなと思いました。

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