ホテルの備品ってどこまで持ち帰っていいの?どこからがマナー違反?

ちょっとした疑問

ホテル備え付けの備品におけるマナー違反が問題になっています。

 

文春オンライン「ホテルの備品を3人に1人が「持ち帰りすぎている」問題――2019上半期BEST5」の記事にもあるように、Hotels.comのアンケート調査によると、「全世界で3人に1人の宿泊客が、持ち帰ってはいけないものを持ち帰っている」という結果になったそうです。

 

ホテル側が備品について明確に基準を定めていることは決して多くなく、宿泊客が独自の基準で判断しているためにこういった問題が起きるのです。

 

あなたは、本当は持ち帰ってはいけないものを持ち帰っていませんか?

一般的な基準と、盗難に対するホテルの対応がどういったものなのか、見ていきましょう。

 

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◆持ち帰っていいものは何?

基本的に、「消耗品」は持ち帰ってもよい、ということになっています。

バスルームにある、個包装のアメニティなどですね。

ホテルによっては、シャンプーやボディソープは大きめのボトルに入って備え付けてあるところもあります。

そういったものはもちろん、持ち帰ってはいけません。

また、タオルやバスローブなどのリネン類、ドライヤーもNGです。

 

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◆盗難が多いとどういった問題があるの?

ホテルの備品には経費がかかっています。

盗難が多発することでホテル側に余計な経費がかかり、損害が生じます。

そしてそれはホテルの宿泊料金が上がる原因になりうるのです。

 

そう、備品の盗難による被害は、われわれ利用者に跳ね返ってくるのです!

一般客のためにも、マナー違反をした客は厳しく対処してほしいと強く思います。

 

 

◆ホテル側の対応の現状

ホテルによっては、約款などに「盗難や破損が発覚した場合はクレジットカードに請求」と明示しているところもあります。

しかし実際はその後のトラブルを避けるために、盗難があっても請求をしていないケースが多くあります。

また約款まで読む宿泊客は多くないでしょうから、いくら明示したところで抑止力にはなっていないといえます。

宿泊客とのトラブル・クレーム対応をできるだけ避けたいホテル側の気持ちもわかりますが、そういう非常識な宿泊客に対しては強気に臨むべきだと思います。

 

こうした日本のホテルの対応の甘さが、被害拡大の一因になっています。

窃盗犯が罰されないため常習になるのです。

 

日本では宿泊時にクレジットカードを提示させたり、デポジットをとるようなホテルはあまりないように感じます。

またチェックアウトの際もルームキーをフロントに返却して終わり、という簡素な手続きをとるところが多いですが、もし備品が盗難されていた場合どうするのでしょう。

 

予約時の住所や氏名も適当に書かれていることがあり、警察に相談しても賠償請求が困難、

ましてや宿泊客が外国人だとなおさら難しいようです。

 

◆対応策はないの?

一番多く言われているのが、予約もしくはチェックイン時にクレジットカードを提示させるということです。

海外旅行によく行く方は、事前にカード番号を入力したりフロントでパスポートを提示したりした経験があると思います。

海外ではカードがなければ宿泊できないホテルがほとんどなのです。

また高額なデポジットを請求するところも少なくありません。

 

これがあると、もし盗難や破損が発覚した場合、クレジットカードから請求することができます

もし請求しても支払われなければブラックリストに載せ、次回以降の宿泊を断るなどの対応をとることができます。

これは、マナーをしっかり守り健全に利用している大事な宿泊客を守ることにつながりますので、宿泊施設には是非どんどん導入してほしいと思います。

 

利用者としては、もしどうしても気に入った備品やリネン類があれば、ホテルの従業員の方に必ず尋ねましょう

浴衣やバスローブ、シャンプーなどといったものはお土産として販売しているところもあります。

また旅館の場合は宣伝の目的で、旅館名の入ったタオルを持ち帰り可としているところもあります。

 

少しでも、持って帰っていいのかな?と不安に感じたら、従業員の方に尋ねるか、持ち帰らないように心がけましょう。

 

◆まとめ

一部の非常識な人のせいでホテルの宿泊料金が値上がりし、健全な一般客にしわ寄せがくるというのは悲しい現実です。

 

ホテルの対応がよりよく改善されることを望みますし、われわれ利用客ももう一度、備品を持ち帰りすぎていないかどうか、考えてみましょう。

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