地震や台風、それに伴う停電などのライフラインの切断。
災害時にはこうした被害が長期化してしまうことがあります。
東日本大震災の際、私の地域は3〜4日程度の停電で済みましたが、その間は水も出ない、暖房もつけられない、お風呂にも入れない…と今までの暮らしがどれだけ豊かで幸せだったのか…と強く思いました。
ライフラインの切断は食事にも大きな影響を及ぼします。
震災の時、幸い私の家ではガスが使えたため、お湯を沸かして備蓄してあったカップ麺を食べることができました。
電気もつかずランプの薄暗い光の中でしたが、とても美味しく感じたのを覚えています。
東日本大震災のような大きな災害時には物流がストップしてしまうため、被災地では極端に物資が不足します。
非常時に食事もままならないとなると、余計に不安を感じてしまいます…。
そこで重要になってくるのが食品の備蓄、そう“非常食”の用意です。
“非常食”というと、かんぱんや缶詰などを真っ先に思い浮かべますが、実は「レトルト食品」も温めずに食べることができるってご存知でしたか?
そこで今回は“非常食”についてと、万一の際にも使える「レトルト食品」について取り上げていきたいと思います!
防災グッズで絶対に必要なもの“非常食”は最低3日分じゃない!?
まずは一般的にどのような非常食をどのくらい準備すれば良いのか、気になりますよね?
これまでは、最低“3日分”を用意が必要とされていました。
非常時における1人あたりの3日分の食糧の目安は、水3L・ご飯(パックご飯またはアルファ米)7パック・缶詰5缶(その他パンや麺類1食分ずつなど)。
しかし東日本大震災の経験から、“3日分”では少なすぎるというのが私の見解です。
先ほどもお話したように、ライフラインが復旧したとしても物流への影響から食料が十分に届くまでには予想以上に時間がかかります。
最低でも1週間〜10日分の備蓄をしておいた方が安心ではないでしょうか。
また、これはライフラインが復旧した後の話になりますが、「災害時だからこそ温かい食事がしたい…」という思いを持つ方は多いと思います。
そこでカップ麺やカップスープなども揃えておくと、電気やガスが使えるようになった後すぐに温かいものが食べられるのでおすすめです。
防災グッズのおすすめは便利で温めなくても食べられるレトルト食品はコレ!
さて、先ほどお伝えした通り、一般的に「レトルト食品」は温めずに食べることができるとされています。
これは“完全調理済”つまりきちんと火を通しているため衛生上も問題ないということです。
ただ、再度温めることで動物性脂が溶け出しより美味しくなるそうです。
非常時に一度は食べたことのあるレトルト食品を口にするだけでも、少しほっとするのではないでしょうか…。
しかしながら、普段食べているレトルト食品を温めずに食べることを躊躇される方もいらっしゃるのでは?
そこで今回は“温めずに食べられる”と銘打っているレトルト食品をピックアップしてみます!
『温めずにおいしい まろやか野菜カレー』(ハウス食品)
こちらはじゃがいも・にんじん・玉ねぎの野菜のみで作られたカレーです。
お肉を入れてしまうと、温めないとなるとどうしても脂が固まってしまいます。
その点を考慮して作られているため、普通のカレーよりサラサラとした感じのようです。
食べた方の感想を見てみると、評価は上々!
お肉が入っていないためさっぱりした味になっているようですが、非常時に食べることを考えると十分ごちそうです。
こちらは製造から3年の長期保存が可能。
普段のレトルトカレーを温めずに食べることに抵抗のある方はこちらを揃えてみてはいかがでしょうか?^ ^
『やわらかナポリタンスパゲッティ』(LLF食品)
パスタ好きの私としては、「非常時にパスタが食べられるなんて…!」と感動した商品です。
基本的に乾麺で売られているパスタはお湯を沸かして茹でる作業が必要となりますが、こちらは封を開けてそのまま食べることができます。
もちろんお湯や電子レンジで温めても可。
麺は少し柔らかめのようですので、お子さまやご高齢の方でも食べやすくなっているのも◎。
非常時に自分が好きなものを食べられるというのは、それだけで幸せな気持ちになります。
防災グッズのリストで水だけで食べられる非常食の種類はどこで買う!?
レトルト食品からも分かるように、非常食はますます進化しています。
非常食と言えば、美味しいものと言うよりはとにかく質素なイメージでしたが、今では野菜が入っていたりして彩りも良く味も向上しています。
例えば上で挙げた「アルファ米」は水を注ぐだけで食べられるご飯です(お湯でも可)。
パックご飯だと電子レンジかお湯での温めが必要になりますが、こちらであれば電気やガスが使えなくてもお米を食べることができます!
非常食を選ぶ際は、お腹にたまること、少しでも栄養が取れることを重視しますが、その点、やはりご飯は欠かせませんよね。
尾西食品から発売されているアルファ米は白米の他、五目ごはんやピラフなど様々な味付きご飯も♪
質素になってしまいがちな非常食もこちらであれば満足感が得られそうです^ ^
さらにご飯にもう一品。
LLF食品から発売されている「きんぴらごぼう」。
こちらも封を開けてそのまま食べることができるようになっています。
ごぼう・にんじん・こんにゃくが入っており栄養が偏ってしまう非常時に嬉しい一品です。
LLF食品からは、きんぴらごぼうの他にもいわしの生姜煮やさんまの甘露煮などのおかずも。
先ほどご紹介したアルファ米と一緒に食べれば、非常時の一食としては十分満足できるものになりますね。
まとめ
地震だけでなく、今年は台風や大雨の被害も多く自然災害の怖さを思い知らされました。
と同時に、改めて“防災”について考え直した方も多いのではないでしょうか。
今回はそのうち“非常食”について取り上げましたが、自分を、そして家族を守るため今一度ご家庭の備蓄を見直して頂くきっかけになれば…と思います。
また長期保存が可能と言えど賞味期限はありますので、入れ替えの際にでも家族で非常食を食べながらその味を知っておく、慣れておくというのも良いかもしれません^ ^
“備えあれば憂いなし”‼︎
皆さんも一緒に万が一の準備をしていきませんか?
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