携帯電話は、今や1人1台の時代。従来型のフィーチャーフォン(いわゆる「ガラケー」)に代わり、スマートフォンもすっかり日常生活の中に溶け込んできました。
そんな中、12月6日にソフトバンクが「2024年1月に携帯電話の3Gサービスを終了する」と発表しました。
終了はまだ先の話ですが、これによってみなさんがお持ちの携帯電話にどう影響があるのか、見ていきたいと思います。
ガラケーはいつまで使えるのか!?
3G方式の通信については、ソフトバンクだけでなく、ほかの大手携帯電話会社もそれぞれサービス終了を発表しています。
このうち、NTTドコモは2026年3月に3G通信「FOMA」のサービスが終了します。
「『FOMA』の終了」は聞いたことがなくても、「『iモード』の終了」なら聞いた記憶がある人も多いのでは?そう、同じく2026年3月に、長らく親しまれた「iモード」のサービスも終了を迎えることになりました。
auは、他の2社よりも一足早く、2022年3月で3G通信「CDMA 1X WIN(au 3G)」のサービスが終了します。楽曲をフルコーラスでダウンロードして端末で聞けるサービスとか、大人気だった記憶があります。
今回のソフトバンクの発表を受けて、
「いよいよガラケーの終わりの時が近付いた」
と嘆く声も聞かれます。
携帯各社で3G通信のサービスが終了した時、3G対応のガラケーはいったいどうなってしまうのでしょうか?
特に、お年寄りの方はスマホの操作になじみがないので、ガラケーを使い続けているという場合が多いとも聞きます。非常に気になるところでしょう。
結論から言うと、残念ながら使えなくなってしまいます。
3G方式の電波が止まってしまうので、各社のサービスが終了した後は、たとえガラケーの電源を入れたとしても、電波が届きません。
大手3社とも、すでに3G対応のガラケーの生産は終わっています。もし、ガラケーが故障して機種変更したいと思ったら、在庫があれば別ですが、4G対応の機種を選ばなければいけません。
ガラケーからスマホは無理!?ならばガラケーならぬガラホがユーザーを救う?
ガラケー終了ということは、みんなスマホへ移らないといけないのでしょうか?
「この前ショップへ行ったら、ガラケーの機種が並んでいたけど」と思ったあなたは目の付け所が鋭いです。実はまだ、ガラケーは店頭で売られています。でも、これまでのものとはちょっと違います。各社は「4G対応のガラケー」を用意しているのです。
いや、これは表現が正しくありません。「通信方式は4G、外見などの仕様が従来型」の携帯電話というのが正しい言い方です。時には、「ガラケー」と「スマホ」の中間なので『ガラホ』と言われたりもします。
外見はかつてのガラケー同様なので、操作に戸惑うことも比較的少なさそうです。興味がある方は、各社のホームページでチェックしてみてはいかがでしょうか。
ガラケーが終了した後の通信サービスはどうなる!?
みなさんがもしスマホをお持ちなら、通信中の画面の上に、「4G」という文字がよく出てくると思います。
現在主流の通信方式は、第4世代と呼ばれるものです。「G」は「世代(Generation)」の略で、つまり第4世代は略して「4G」。
スマホで高速通信できる規格なので、これが使えるから、屋外でもスマホで「YouTube」のような動画サービスを快適に使うことができるのです。
でも、田舎の山奥へ行くと、それまで「4G」だったのが「3G」という表示に変わって、電波の繋がりも悪くなるといった経験はありませんか?
それは、4G通信ができない区域に入ってしまったので、一世代前の3G方式による通信になりましたよ、という意味です。
3G方式は、4G方式よりも通信速度は遅くなります。それでも、2000年代に3Gに対応した機種が出た時には、通信速度がそれまでよりもかなり速いということでかなり画期的でした。この頃から、携帯電話で通話していても音質がかなり良くなった印象がありますね。
今回ソフトバンクがサービス終了を発表したのは、この通信方式になります。
ちなみに、最近話題の「5G」は、その名の通り「4G」よりも1つ進化した、第5世代の通信方式のことです。今よりもさらに高速の通信が安定してできるようになるので、クルマの自動運転ができるようになったり、スポーツの試合をいろいろなカメラアングルで観戦できたりといった、夢のようなことが実現するそうです。
来年、2020年には5G方式のサービスが本格的に始まるそうなので、どんな未来になるのか楽しみですね。
まとめ
気が付けば、携帯電話もだいぶ進化を遂げました。
オリジナルの着信音をコードで打ち込んで保存するとか、着信したらアンテナが光るアクセサリーを付けるとか、もはや歴史の彼方に消えていったものがいっぱいあります。
もしかしたら、さっきスマホでやったその操作も、何十年かしたら誰も知らない、なんてことも起こったりして?
それだけ、技術の進歩は早いということです。
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