近年健康ブームにより、玄米や雑穀米が幅広く知られるようになってきました。
外食で日替わりランチを頼むとき、白米を玄米ご飯に変えてくれるところもありますよね。
白米と玄米どっちがいい?と言われると、健康なイメージから玄米の方を選んでしまいます。
外食は揚げ物など高カロリーなものが多いという罪悪感から、無意識にヘルシーなものを選んでしまうのも自然なことだと思います。
そんな健康にいいイメージの玄米ですが、白米に比べるとカロリーはどうなっているのでしょうか?
実はお茶碗一杯の白米のカロリーは250kcal。
そして玄米は248kcal。
あまり差がないことに驚くかと思います。
そして玄米の糖質も若干少ないくらいで、白米と大きな差はありません。
では何故玄米はダイエットにいい!健康にいい!と言われているのでしょうか?
玄米と白米の違いと、玄米だけで食べる時に注意する事や特徴とは!?
玄米は籾から籾殻を除去して、精米前の段階のものを指しています。
胚芽(はいが)や糠(ぬか)がまだ残っているので、白米に比べると茶色い印象ですよね。
白米は精米されて、胚芽(はいが)や糠(ぬか)がなくなり胚乳(はいにゅう)という白い部分だけが残ったものです。
胚芽(はいが)などが茶色いため、それを取り除いた後の白米はその名の通り白い色をしています。
なぜ原材料は同じものなのに、健康にいいとされているのは玄米の方なのでしょうか?
それは白米にするために除去されてしまった、胚芽(はいが)や糠(ぬか)に秘密があります。
胚芽(はいが)の中には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
そして9割以上の栄養が糠(ぬか)に詰まっているのです。
ということは、糠(ぬか)のない白米は1割に満たない栄養分しか含まれていないのです。
これが玄米と白米の大きな違いと言ってもいいでしょう。
また玄米を覆っている籾殻の部分は大変固いのが特徴です。
玄米を炊飯器などで炊く際には、水分を玄米に吸わせるために6時間以上おかなければいけません。
固い籾殻があるため、吸水に時間が掛かってしまうのです。
玄米だけで食べると固くぼそぼそといった食感になってしまうのは、吸水時間が少なかったりするせいでもあります。
あまり噛まずに飲み込んでしまうと、消化不良を起こします。
しかしその固い食感がダイエットにいいとも言われています。
玄米はよく噛んで食べることによって、満腹感を得やすいのです。
しかし健康にいいと言われている玄米にも落とし穴があります。
本来なら精米された時に除去される糠(ぬか)には、農薬が含まれていることがあるのです。
農薬はもちろん体には良くありません。
玄米を試してみたいと思っている方は、玄米をよーくもみ洗いして農薬を落とすか、無農薬の玄米を買ってくださいね。
玄米と白米を混ぜる割合と水の量でべちゃべちゃにならない炊き方
玄米は白米に比べて値段が高いですよね。
玄米ご飯を毎日食べたいけど、お財布にはちょっと厳しいなと思ってチャレンジできない方もいるかもしれません。
そんな方には、玄米と白米をブレンドして食べる方法があります。
理想的な比率は、白米2合に対して玄米が1合です。
玄米の吸水時間は6時間以上かかるので、白米の準備をする前にもみ洗いした玄米を水につけておくことをおすすめします。
白米と玄米を一緒に洗って吸水させてしまうと、玄米は固くて白米はべちゃべちゃ~っとしてしまいます。
少し面倒ですが、この手間一つで美味しいご飯に出来上がるのです。
次に炊飯器の釜に2種類の米を入れたら、白米3合分の水の目盛りにプラスして大さじ1杯~2杯の水を加えます。
この分量は好みに合わせて増減していただいて大丈夫です。
くせのある玄米の香りが苦手な方は、塩をひとつまみ入れてもらうと美味しく炊きあがります。
あとは炊飯メニューで白米を選択して、スタートしてください。
ここで玄米モードを選択してしまうと、固い玄米に合わせて白米を炊くことになるのでべちゃべちゃになってしまいます。
そこだけは特に注意してくださいね。
玄米を吸水させるのにそんなに長時間は待っていられない方には、発芽玄米がおすすめです。
発芽玄米は、玄米を洗って水につけることによって発芽を促したものです。
店頭に並んでいる発芽玄米は、すでに吸水されていると考えてもらって結構です。
白米2合と発芽玄米1合の分量の場合は、お水は白米の目盛りにプラスして大さじ1.5杯を入れてください。
白米と発芽玄米のペアの場合は、吸水時間は1時間ほどでOKです!
炊飯メニューは白米と玄米の時と同じで、白米を選択してください。
発芽玄米は、玄米よりも短時間で簡単に炊くことができます。
しかしその分値段も高いので、少しでもコストを抑えたい方には玄米をおすすめします。
簡単さを取るのか価格を取るのか、難しいとは思いますが、ご自分に合ったものを選んでみてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
玄米は水に長時間つけることによって発芽を促し、発芽玄米として炊くこともできます。
発芽玄米の方が玄米よりもさらに栄養価が高いです。
玄米だけではやっぱり物足りない!
でも健康にも気を遣いたい!
そんな方には今回ご紹介した白米と玄米を混ぜたものが、バランスが取れていて美味しく食べられると思います。
白米好きな旦那さんや、栄養バランスを考えてあげたいお子さんにもぴったりです!
ご家族好みの白米と玄米の比率を見つけ出すのも楽しいかもしれません。
美味しく健康的に食事を楽しんでくださいね!
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