向上心を持っていますか?
と聞かれた時、あなたは何を考えますか?
「バリバリもっています!」という人もいれば、「今の生活ができてれば別にいいじゃん」という人もいるでしょう。
あるいは「いや、ないです」という人もいるかもしれません。
考え方は人それぞれ、幸せの形も人それぞれで、どちらが正解というわけでもありません。
ですが、社会人としてはある種技能のようにも扱われ、向上心がない人はNGという風潮があるのは事実です。
そのため、一定の熱量の向上心は求められてしまいます。もともと向上心をもっている人はともかく、そうでない人にはなかなか辛いところですね。
これがないことには下手をしたら就職できずに生活で苦しい思いをするという可能性すらあるのも認めざる得ません。
私もどちらかというと現状を保ちたい人間なのでなかなか辛いところはあります。
では、どのように向上心を持っていくか?あるいはそれを継続していくか?を今回は紹介していきたいと思います。
向上心を高めるってどういう意味なのか?
向上心という言葉は文字通り上を目指すということですが、それは言い換えれば「目標がある」という事になります。
自分のことについて変えたいものはあるでしょうか?「女性にモテたい」、「お金持ちになりたい」、「人の役に立ちたい」、「もっと運動ができるようになりたい」などなど・・・
積極的に変わりたいものでなくても構いません。もう少しこうだったら人生楽しいかもしれないな・・・程度のものでもそれは十分目標といえるでしょう。
しかし、社会で求められる向上心とは往々にして「会社に貢献できるスキルのための努力ができるか」といった意味合いで使われてます。
他人から求められる向上心と自分の向上心というのは分けて考えていくべきでしょう。
分けて考えないと辛いことになってしまいます。
少し乱暴な例えですが、会社は海外展開するにあたって「英語を喋るスキル」をもとめたとして、それに対してあなた自身が向上心をもって「世界史に詳しくなること」を目指してもあまり歓迎されないというわけですね。
その人の目標があっても、それに向かう努力を歓迎されないということは珍しくありません。
あなたは本当にその部分について、向上心をもっているのか(変わりたいものか)、それとも評価のために変える必要があることなのかはハッキリさせておくのがまず一つ目のポイントです。
自分の中にある目標が定まれば、そうなるために何をすべきか考えます。私の場合は「女性と仲良くなりたい」、「健康に生きたい」といった目標があります。
そのために筋トレを毎日しています。しかし、この目標だと一見社会や企業に何も貢献できません。
企業は別にキン肉マンが欲しいわけじゃないのです。
ですが、私の場合は仕事が福祉の仕事であるため、例えば女性とのコミュニケーションをとるための簡単なゲームや、遊べるスポットは利用者さん向けのレクリエーションや外出の余暇活動に転用できますし、筋トレもメニューによってはレクとして使う事もできます。
逆に仕事で他の職員がしたレクを自分の目標に近づけそうなものは取り入れられるわけです。
利用者さんに同様の目標を持つ人がいればそういった相談にも乗ることができます。
特に異性や健康といった目標は比較的大勢の人が共通して求める物なので、そういったところで信頼関係を作ることもできます。
こういった形で向上心を持つには大目標という「なりたい自分」をイメージして、そのための努力が必要なのですが、企業や社会向けにアピールするなら「なりたい自分」はどのように企業に貢献できるか?といったことを考え、どこからならつながるか?を意識すると良いかもしれません。
向上心を自己PRするにはどんな風に伝えればよい!?
向上心というのは本来その人の中に根付くものであり、それをPRするというのは何とも奇妙なことに感じますが、企業やよそ行きにアピールすべき向上心というのは先ほども説明した通り、そこに求められるものを持っているか、あるいはそれを得るためになにかをできるのか?が問題です。
先ほどの例で言えば、英語を求められているのに世界史を学んでいるではあまり魅力的には映らないかもしれませんが、「世界史をより深く学ぶために他の国の資料の原文を読みたくて英語を勉強している」となればまた印象が変わりますね。
しかし、これではまだ「この人は本当に英語勉強してるの?」という考えも持たれてしまうかもしれません。
そこでTOEICで何点取ったという話等、具体的な話があるとより「おっ、この人はやれる人だな」といった気持ちになるでしょう。
向上心を仕事に活かすにはどうする!?
企業の求める向上心と、個人がなりたい自分を目指す向上心は往々にして異なるという話はすでにしましたが、なにか一つに打ち込むのは自然と他の知識も吸い込んでいくことになります。
求められている物をくみ取る力を持ち、それに自分の目標をうまく絡めて、具体的な努力をできると上手な自己PRを作れます。
難しく聞こえてしまうかもしれませんが、対企業の面接であるならばその業界や企業になんらか魅力を感じたから応募しているかと思いますので、そのやりたいことと求められることが一致していれば意外とできている方が多いです。
私の例を再び挙げるのであれば、モテたいのと健康のために筋トレを始めましたが、そうすると自然と時間効率のいい筋トレはなにか?食事はなにがいい?痩せたらどんな服がいいか?等、それまで何も興味を持てなかったものにも自然と興味が向いていきます。
最近はすっかり文化として定着したオタクと呼ばれる人たちも、ゲームのキャラクターの名前の由来やお話しのモチーフになったものをどんどん遡ると神話や語学、あるいは歴史学等に堪能な人もいます。
好きなものやなりたい自分というのは自然と胸の内に浮かぶかと思います。そこからどのように広げていくかが、あなたの人生を豊かにします。
そしてそれは一緒に仕事をしたい人になるのにもつながっていきます。
あなたも向上心を持つとはが出来ている!?
最初にも言いましたが、私も現状でもそこそこ満足できる方の人間です。向上心の強い方は尊敬してはいるものの、それに習おうとは思いません。
ただ、現状をなにがなんでも維持したいとも思っていないので、できそうなことをとりあえず試してみています。
あなたにも変わりたい所はありますね。それがあることそのものも、広い意味では向上心です。
本当の意味で向上心がない人間というのは、何もかも満たされているはずですから。
ですので、その向上心の最初の最初の一歩は誰でもすでに踏み出しているのです。
後はそれに近づくために必要なものは何かを考えるだけではないでしょうか。
まとめ
向上心というのは言い換えれば、「よりよく生きたい」という事です。
こういった欲求が全くない人は恐らくそういないでしょう。
「よりよく生きる」ということは人によって違います。
向上心が強い人やそのための行動が明確な人はやはり企業にも求められやすく、それもまぶしく見えるものです。
それはそれだけ、自分の「よりよい人生」について明確という事です。向上心がないと悩む方はまず、自分の「よりよい人生」とはなにかをじっくり考えてみてはいかがでしょうか?
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