外食や洋食の料理が続くと恋しくなってくるのが、煮物の存在です。
子供の頃は茶色いおかずが苦手でも、大人になってくるとその美味しさに気づいたりしますよね。
そんな煮物ですが、どうしても味付けが難しいという苦手意識を持たれやすいものです。
難しいと感じさせているのは、どのタイミングで調味料を入れたらいいのか分からない点だと思います。
野菜を水から煮て徐々に味付けしていくものと、煮魚のように調味料を沸騰させてから魚を煮ていくものがあります。
調味料を入れるタイミングが早いと具材に味がしみ込まないこともあります。
また火が中まで通らない状態や焦げ付いてしまう原因になります。
煮物を作る上で大切な味付けについてご紹介していきます。
煮物の味付けにも順番がある!基本と調味料の種類の入れ方とは!?
料理にはさしすせそというものがあります。
これは調味料の頭文字を取って覚えやすくしたもので、この順序に調味料を入れていくといいと言われています。
煮物に使われる調味料は主に砂糖、醤油、味噌でしょうか。
酒やみりんは砂糖と同じタイミングでいいです。
塩の場合は、最後に味を引き締めるために入れるのがベストです。
野菜を煮ている間は、塩を入れると固く仕上がってしまうのが理由です。
また醤油や味噌は最初に入れて長時間入れて煮込むと、香りが落ちたり味が濃くなってしまいます。
最後に入れると味の調整がしやすいので、覚えておいてください。
意外と分かりづらいのはみりんの存在です。
みりんは簡単に言うと、酒と砂糖を一緒にしたようなものです。
簡単な煮物の場合、みりんと醤油があれば作ることが出来ます。
みりんで注意したいのは、本みりんを選ぶのかみりん風調味料を選ぶのかによって味が変わることです。
ちょっと見ると色もパッケージも似ているので間違えやすいですが、含まれているものが違います。
本みりんのアルコール度数が14%ほどに対して、みりん風調味料は1%未満です。
またみりん風調味料は塩が含まれています。
使用する場合はお酒を多め、塩は少なめにしてくださいね。
煮物の種類によって野菜を入れる順番や味付けの順序が前後するところが、煮物をさらに難易度の高いものにしています。
何故その順番にしてあるのかを考えると、意外と簡単に覚えられます。
野菜を使う煮物は柔らかくするために、水や出汁から煮込み灰汁などを取り除いてから、調味料を入れていきます。
一方で煮魚だけは、魚を入れる前にすべての調味料を入れて沸騰させておきます。
何故なら、魚は水から煮てしまうと生臭さが取れないからです。
そして長時間煮込んでしまうと、身がパサパサになったり固くなったりするので美味しさが半減します。
それを覚えておくことで、煮物を作ること対しての抵抗感がぐんと下がりますよ。
煮物の味付けはめんつゆを使えば全てが解決する!?
煮物をもっと簡単にしてくれるのが、めんつゆです。
本来はそうめんやうどんなどの麺類を食べる時のつけ汁として使用されます。
めんつゆも色んな種類が出ていますよね。
2倍や3倍と色んな種類の濃縮のものがあります。
濃縮されていることによって、色んな濃さの味が楽しめます。
それが料理にも使えるとは、なんて万能な調味料でしょうか。
砂糖や醤油の比率がどうしてもわからない方もいらっしゃいますよね。
そして短時間で煮物を作りたい方にも、めんつゆを使うことをオススメします。
ここで簡単なカボチャの煮物の作り方をご紹介します。
用意するのはカボチャ1/4個とめんつゆと水だけです。
まずカボチャを一口大に切ります。そして鍋にカボチャの皮を下に向けて並べます。
めんつゆ50mlと水50mlを入れて、落し蓋をします。
この場合に使うめんつゆは二倍濃縮のものです。
中火で約20分煮ます。焦げないように火の加減に気を付けてください。
20分後にカボチャが柔らかくなっていたら完成です!
火からおろして自然と冷めるまで待ちます。
冷めるとカボチャにさらに味がしみ込んで美味しくなるので、出来立てより少し時間が経った方が良いです。
煮物にとって美味しく見せるのに、照りは必要不可欠なものですよね。
めんつゆにプラスアルファではちみつを入れることによって、綺麗な照りを出せるのです。
また鍋に入れて作る方法以外に、めんつゆの場合は電子レンジを使っても簡単に煮物を作ることが出来ます。
先ほどの材料と同じ分量だと少し味が濃くなるので、めんつゆを30mlにして下さい。
耐熱容器やシリコンスチーマーに材料を入れて、600Wで5分ほど加熱します。
耐熱用を使う際はラップを軽くしてください。
カボチャを崩さないように注意しながら、全体を混ぜて調味料が行きわたるようにします。
カボチャに爪楊枝が刺さるような硬さになれば、冷めるまで置いて出来上がりです。
まだカボチャに硬さが残っていれば、更に1分ずつ様子を見ながら加熱してください。
カボチャの煮物は比較的簡単にできるので、取り組みやすい一品です。
めんつゆで少しずつ煮物に慣れていって、レパートリーを増やしてくださいね。
まとめ
お店のお総菜コーナーで買ったりすると、量が少ない割に値段が高かったりします。
自宅で作れると経済的ですし、箸休めにもいいですよね。
得意な煮物のレパートリーが増え、子供に美味しく食べてもらえるのは嬉しいですよね。
洋食に比べて、煮物では油をあまり使いません。
魚や野菜が美味しく食べられるので、健康的です。
砂糖でのカロリーの摂りすぎが気になる方は、白砂糖ではなくはちみつや本みりんを代用するとカロリーが抑えられます。
料理初心者の方も煮物はハードルが高いものだと思わないでください。
めんつゆや電子レンジでも失敗が少なくできるので、ぜひ挑戦してくださいね。
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