小さい子供を持ちながら働くパパさん、ママさん。「看護休暇」という制度はご存じでしょうか。
看護休暇とは子供の通院や看護のためにパパやママがとれるお休みのことで、国が定めたものです。
うまく使いこなすととても便利なこの制度。
2021年1月からは制度の内容が新しく変わり、さらに使いやすくなります。
今回この記事では、看護休暇ってなに?
新しく変わった制度の内容は?
そんな疑問にお答えしていきます。
看護休暇と介護休暇は子供のどのような時に使えるのか!?
まず看護休暇とは、子供の病気や怪我の世話の為に取れる休暇です。
パートや契約社員、正社員に関わらず働くパパやママが取ることが出来ます。
よく似た名前で「介護休暇」というものがありますが、子供が怪我や病気で2週間以上の介護が必要な時にはこちらを使います。
看護休暇は通院だけじゃない!その他のメリットとは!?
例えばこんな時に取ることが出来ます。
- ・子供が通院するとき
- ・子供の病気や怪我にともなう看病をするとき
- ・子供の「予防接種」や「健診」に行くとき
実際に病気や怪我をした時だけでなく、健診など「病気の予防」としても使えるのがポイントです。
この看護休暇は有給とは別にもらえるので、私も働くママとして心強い制度だなぁと思っています。
看護休暇を取れる子供の対象とは!?
小学校に就学する年の3月末(子供が6歳になる年の3月末)までの子供になります。
ただし労働状況が以下の人は対象にならないことがあります。
- ・日雇いのお仕事
- ・雇用期間が6ヵ月以内
- ・1週間のうち勤務が2日以下
勤務先のルールより対象となる場合もあるようなので確認が必要です。
看護休暇が取れる日数は?
看護休暇は1年のうち、子供が1人だと5日、2人以上だと10日(2人以上は何人でも同じ)まで取ることができます。
取り方は「半日か1日単位」です。
なお2021年1月からは新制度に変更し「時間単位」でも取れるようになります。
詳しくは次でご説明します。
看護休暇の改正はいつから取れるようになる!?
今まで看護休暇は「半日か1日単位」で取る必要がありましたが、2021年1月からは「時間単位」で取れるようになります。
取り方としては、仕事が「始まる時間から」か「終わる時間に合わせて」となり、勤務時間の途中で抜けて取ることは出来ません。
また今までの制度では、1日の勤務が4時間以内の人は「半日単位」の休暇が取れませんでしたが、新制度では「時間単位」の休暇が取れるようになります。
看護休暇をとった場合のお給料は有休なのか無給なのか?
こちらは会社の規定により異なります。
看護休暇を取った場合のお給料については、法律で決まりがありません。
無給なのか有給なのか、会社への確認が必要です。
看護休暇についてママたちの意見とは!?
同じように働くママさんに看護休暇について聞いてみたところ、環境によってかなり違いがあるなぁと感じました。
看護休暇は雇用主側にもまだまだ知られていない制度ですし、そもそも会社によって規定に違いがあるのでしょうけれど・・・
「うちの会社は子供の急な通院とか看病は1時間単位で休ませてくれる。その分の給料は引かれるけど評価への影響もないし、会社が取りやすい空気にしてくれているのがありがたい。」
「私のところはそんな制度はないから、休みたい時は有休をとってるよ」
「私の職場の看護休暇は時間単位で取れるしお給料も付きます。有休と同じような扱いかな。子供2人いるから個人面談なんかも多くて有休だけだとすぐなくなるし助かっています。」
「うちはそういう制度はあるみたいだけど、従業員の数が足らないから休みたくても休めない。制度はあっても今のところ名前だけ。」
いろんな意見がありました。
個人的に私の場合ですと、うちの勤務先では無給で看護休暇の制度があります。
幼稚園に通う子供がいるのですが、元気いっぱいの我が子、つい先日もちょっとした怪我をして帰ってきたんですね。
なのでその後2回ほど幼稚園へ送る前に病院へ寄っています。
こんな時には看護休暇で1日か半日の休暇をとれるので助かっています。
2021年1月からは1時間だけ遅れていくなんていう使い方が出来るのでさらに便利になります。
一緒に働く同僚への負担も減りますし、私自身も、より子育てと仕事の両立がしやすくなります。
まとめ
子育てと仕事の両立は毎日があっという間に過ぎていきます。
そんな中で少しでも子供や仕事、そして毎日がんばる自分の為に使える制度があれば上手に活用したいですよね。
看護休暇制度は勤務先により違いがあるとは思いますが、もし活用できるのならぜひ使ってほしい制度です。
まだ看護休暇を取ったことがない方は、ご自身の勤務先でどのように取れるのかをあらかじめ確認しておくと安心です。
国や会社の制度って実は知らなかったり上手に使いこなせていないものがあったりするので、同じように働くパパさんママさんにこれを機にもっと知ってもらえればいいなと思います。
そして子育てと仕事の両立がしやすいよう、これからもどんどん制度が整えられると嬉しいですね。
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