ペイ・フォワードは実話?実際にあった事と私が体験した事から解説!

ちょっとした疑問

40代になった主婦の私は学生や社会人の頃と比べ、毎日同じようなリズムで同じような場所で過ごすことが多くなりました。

 

先日、友人と食事に行った際に最近いつ「感動したか」という話から、ペイ・フォワードの話題に。

長い間思い返していなかった過去の出来事を思い出し、嬉しい気持ちになりました。

 

今回はそんな私の世間話と「ペイ・フォワード」が実話でその意味をお伝えできればと思います。

 

 

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ペイ・フォワードの意味を映画の名言から分かり易く解説!

「ペイ・フォワード 可能の王国」という映画をご存じでしょうか?

 

この映画では主人公の少年が教師に「自分の手で世界中の人々を幸せにするには何をしたらいいと思う?」と聞かれます。

 

それに対し少年は「まず自分は、知らない誰か3人に優しくする。そしてそれを受けた3人はまた他の知らない3人に優しくする。そうしていけば世界中は幸せで満たされる」と答え、物語は始まります。

 

ペイ・フォワードとはこの少年が言う「人から受けた善意をその相手とは違う誰かに広げていく」ことを表します。

 

人から受けた善意をその相手へ返す「ペイ・バック」とは違い、他の誰かに恩を先送りするのです。

 

直訳で「先に払う」という意味のペイ・フォワードは、日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、例えばアメリカでは小さい頃から当たり前のように教わることでもあるようです。

 

 

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ペイ・フォワードは小説だけではない実際にあった実話

ペイ・フォワードという言葉はアメリカやイタリアなど海外で起こった出来事が始まりと言われています。

 

これはアメリカで起こったお話ですが、とあるマクドナルドのドライブスルーで一人の女性が後ろのお客さんの代金も自分が支払うと言い、そこから広がったペイ・フォワードがあります。

 

女性はその際に「後ろの男性にHappy Father’s Dayと伝えて」と言って去りました。

 

この日は父の日だったのですね。

そしてその女性が始めた幸せの連鎖はなんと閉店時間までの167台にものぼり続いたそうです。

 

 

ペイ・フォワードを日本では何というの?

日本では「恩送り」という言葉があります。

 

これは「誰かから受けた恩(めぐみやいつくしみ)を別の人に送ること」です。

 

自分が受けた恩を今度は自分が別の人に送り、そして送られた人はまた違う人に送る。そうして世の中に恩がぐるぐる回り巡っていくという意味です。

 

「恩送り」は江戸時代にはすでにあった言葉のようで、親切にしてくれた人へ気持ちを返そうにも方法がない時に、他の誰かへ同じように恩を送ったと言われています。

 

また「情けは人の為ならず」という言葉、これは違う風にとられがちですが、実はこれもよく似た表現で「情け(親切)はいずれ巡り巡って自分に良いことが返ってくる」という意味です。

 

このように日本や世界で言葉は違えども、人間の想いやモラル、常識など同じように受け継がれている言葉があります。

 

 

ペイ・フォワードの意味で体験した事から気が付いた事とは!?

私は小学生の時に父の仕事の都合で引越し、学校を転校することになりました。

内気だった私は新しい学校になかなか慣れることが出来ず、より内向的になっていたような気がします。

 

それでも少しずつ新しいお友達が出来たのですが、なかなか心を開かない私にその友達は不満が募っていたのでしょう。

 

よく遊んでいたのですが、その中で小さな嫌がらせを受けることがありました。

でも、ある日からその友達の嫌がらせがなくなったのです。

 

私は特に家族には話すこともなかったのですが、2歳下の弟が私の様子に気付いていたようで、私のいないところでその友達に対し「今度お姉ちゃんをいじめたら許さないからな」と言っていたのです。

 

このことは直接弟から聞いた訳ではないのですが、それを見ていた別の友達が後日教えてくれました。

 

その話を聞いた私は弟の想いがとても嬉しく、また、自分もしっかりしようと思った記憶があります。

それからは友達とも更に打ち解け、今でも仲良くしています。

 

そんな出来事で弟の優しさを受けた私は、家に遊びに来ている弟の友達に優しくしたり一緒に楽しむことで、幸せな時間を広げていたように思います。

 

その当時は分かりませんでしたが、これは弟が送ってくれた私たちの小さなペイ・フォワードの始まりだったのかなぁと思い出しています。

 

ペイ・フォワード、どのようなことを指すのか難しく考える必要はなく、ただ人に優しくされたり、優しくしたり、そういうことで広がっていくのだと思います。

 

 

ペイ・フォワードの精神 人との繋がりから幸せが連鎖する

アメリカにカルマキッチンというユニークで魅力的な食堂があります。

この食堂ではメニューに値段は書かれておらず、支払いは「先に来た人が払ってくれている」というのです。

 

自分が食べたものに対して支払う義務はありません。

ですが、それを受け自分は、誰かに恩送りをすることが出来ます。

 

それは自分が受けたことと同じように次の人の飲食代を支払ってもいいですし、お金ではないものでも構いません。

 

例えば歌手の人がその場にいた人に歌をうたうことで恩を送ったり、食器を洗う、帰って妻に花をプレゼントした、なんていう話もあります。

 

どんな形であれ、その時に自分が出来ることで、自分がしてもらったことへの喜びを違う誰かに送る。そのことで幸せの連鎖、そして人との繋がりが生まれていくのですね。

 

ちなみにこの食堂はすべてボランティアの人によって運営されています。

 

 

日本でのペイ・フォワードの広がり

アメリカのカルマキッチンと同じようにペイ・フォワードは日本でも広がりつつあります。

 

実際にカルマキッチンのような食堂が定期的にイベントとして開催されているようで、お近くで開催されることがあれば、ボランティアで参加するのもよいかもしれません。

 

普段から身の回りでは親切な出来事はたくさんおこっているのでしょうけれど、実際に形としてあったり、話しとして聞くことにより、少し勇気のいる親切にも踏み出せそうな気がします。

 

 

まとめ

まだ海外に比べるとゆっくりと広がっていっている日本のペイ・フォワードですが、まずは何か一つの親切から始め、そして気持ちに余裕があるときには継続していく、そんな風に巡らせていけるといいですね。

 

海外のようにドライブスルーで・・なんていうのは日本では難しいのかもしれません。

ですが、日本には昔からある思いやりの心で、日本の優しさがこの先ももっと広がっていけばいいなと思います。

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