昨年大阪府の小学6年生の男子7人が、同級生にいじめを行い10万円以上を
要求、カツアゲ(奪い取る)する事件が発生しました。当該の児童は秋頃から
不登校になっています。
(「大阪・守口の小6、同級生に10万円渡す いじめと認定」)
これを受け市の教育委員会は、「いじめ防止対策推進法」に基づいて
深刻な案件であると認識し、調査をすることとなりました。
「いじめ防止対策推進法」について、詳しくは以下をご覧ください。
文部科学省のホームページより
これが小学生の間で起きたという事実に、驚きを隠せません。
私も小学生の時にいじめにあった経験から、私が乗り切れた事や親がしてくれた事も踏まえて深刻化する「いじめ」についてお伝えします。
子供のいじめの対策で法律施行後も無くならない現状とトラウマ
いじめを行った7人の生徒の保護者はすでに男児に謝罪し返金を申し出ているものの、男児の保護者は事実が明らかになっていないと不満をあらわにしています。
市の教育委員会(以下、市教委)は男児のプライバシー保護のためこの事件を公にしてこなかったと発表しましたが…いじめられていた男児がまだ不登校であることを考えると、何だかモヤモヤしてしまいますよね。
先に述べた「いじめ防止対策推進法」の施行は、2011年に滋賀県で起きた、いじめにより生徒が自ら命を絶つという、痛ましい事件がきっかけです。
いじめは絶対に「行ってはならない」と法律で定められた証なのです。
それでもなお、いじめは無くなるどころか、増え続けておりその内容も深刻化しています。
私自身も、小学生の頃に病気で学校を休みがちになり、友達とうまくコミュニケーションが取れずクラスで孤立してしまい、いじめに遭った経験があります。
その内容としては無視だったり仲間外れだったりで、いわゆるテレビドラマでよく見るような、“ありがち”な内容でした。
今回のように金品を要求されたり、自殺にまで追い込まれるような酷い内容ではなかったかもしれません。
それでも、自分がいじめられている、皆から嫌われているという事実に気が付いたとき、それはもう胸が痛くて張り裂けそうでした。
今でもその痛みは忘れられません。
当時私は両親に励まされながら、先生に相談をしたりしながら、何とか小学校6年間の生活を不登校にならずに終えることができました。
しかしよく言いますが、いじめた方は大人になって忘れるかもしれませんが、いじめられた方はずーっと、覚えているのですよね。
あれから数十年、私自身はとっくに大人ですが、未だに自分が当時のように教室で皆からいじめを受けている夢を見ては、目覚めの悪い朝を迎えることがしばしばありますよ。
今回の事件ですが、もはやいじめの域を超えて「事件」ですよね。
いじめられた男子生徒に、一生の心の傷が残らないことを願うばかりです。
子供のいじめに親が介入するか?いじめられたら親としての対応とは!?
もしもあなたが現在進行形でいじめに遭われていて、相談できる相手がいないなど深刻な状況であれば、以下のようなSOSダイヤルがありますので、ぜひ活用してみてください。
お子さんがいじめに遭っているかも?と不安に思われている保護者の方は、まずお子さんに優しく話を聞くことが大切ですね。
私の母は私がいじめられているのではないか気付いたとき、そっと抱きしめてくれてそれから「学校で何があったの?」と優しく尋ねてくれました。
それでも、学校でいじめられているという事実を母に話す気持ちになるまで数日かかりました。勇気がいるのです。
何だか恥ずかしいとか、親を心配させたくない、など複雑な感情が入り交じり、話をすること自体にもストレスを感じたことを覚えていますよ。
子供本人から話を聞き出せなければ根気強く待ってあげて、でも必ず子供を守ってあげてください。いきなり学校へ連絡する、という手もあるかもしれませんが、学校側は確実な証拠がない限りいじめがあることなんて認めたくないものです。
だって、いじめの事実を簡単に認めてしまえば、ずさんな対応を非難されたり学校の評判が落ちてしまいますものね。
まとめ
- いじめは法律で禁止されている。「絶対にしてはダメ」
- 事実として、現状いじめはなくなっていない。
- いじめられたら、いじめを発見したら必ず誰かに相談しよう。
今回の事件の市教委のように、調査はしたもののなかなかいじめを公にしなかったり、酷いケースでは、大人たちが、いじめられている子供より学校や体裁を気にしてなかなか調査をしてくれない、なんてことも起こりえます。
保護者の方も、もしも学校がまともに取り合ってくれない、なんてことがありましたら法律相談所に相談するという手もあります。
上記のSOSダイヤルに一緒に電話して相談してあげることもできますね。
繰り返しになりますが、いじめられている子供は、大人が必ず守ってあげましょう!
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