自分がまだ若かったころは、喪服を着るようなことはなく、まだ他人事でした。
しかし、歳を重ねていくと、身内が亡くなることで初めて葬儀というものを真剣に考える時期にきたんだなあと実感しました。
- 身内の死
- 仲良くしていた仲間の死
- 恩師の死
など親しい人との永遠の別れというのは、やはり悲しいものです。
葬儀に参列する際、年齢に合ったもの、故人とのつながりで喪服を選ぶことがあります。
身内であれば喪服といった着物が思い浮かびますが、着る年齢層は高く、若い世代ではあまり着る機会はありません。
どの世代でも多く見られるのはセレモニースーツでしょう。
ワンピースタイプ、パンツスーツタイプなどがあり、デザインも様々。
それらの年齢層も幅広いのが特徴です。
故人と最期のお別れをする儀式ですので、立ち振る舞いには細心の注意を払いたいものです。
では、喪服を着用する際の女性として知っておきたいマナーとは、どういうものがあるのでしょうか?
喪服で女性のスーツや和服の種類は法事などで服装が変わる!?
まず葬儀に参列するとなると、思い浮かぶのは「喪服」ですが、喪服にも種類があります。知っていましたか?故人との関係や、法事など式典によって選ぶ必要があります。
【喪服(和装)】
葬儀や告別式、一周忌などの法要で、喪主や親族など故人に近い方が着用します。
少し年齢層が高めかもしれません。
【喪服(準喪服)】
急な葬儀の場合でも、対応できるように持っていたいアイテムです。
ひざ下からふくらはぎくらいまでの丈が一般的です。デザインも落ち着いた感じのものになります。
【略式(略喪服)】
三回忌以降の法事やお通夜へ参列する場合に着用します。男女ともに黒や濃紺といったダークカラーで控えめなもの。リクルートスーツのように、用途に合わせて着まわしできるアイテムでもあります。
喪服で女性の靴はなぜ黒?また身に着ける物選びは大切なマナー!?
葬儀で華やかなアイテムを身に着けている方を見かけたことはありません。
殺生をイメージさせないものが大前提です。毛皮や動物の皮のアイテムは避けます。
光沢のあるもの、派手な装飾品は故人を偲ぶ場には合いません。ツヤを抑えたシンプルなものなどにしてください。
靴は黒が必須ですが、派手ではないシンプルなパンプスが正式。葬儀は特に長時間参列することも多いです。
さすがに疲れたからといって、休めることはあまりないですよね。
なるべく足が疲れにくいタイプなどを選ぶとよいでしょう。
シンプルで光沢の控えたものであれば、葬儀以外に学校行事等でも使うこともできます。
靴以外の補足になりますが、鞄の素材はできるかぎり装飾や光沢の少ないシンプルなものを選ぶのがベストです。
そして、メイクは断然ナチュラルメイクです。
アイメイクなどもベージュといった控えめな色にします。さすがにノーメイクでは失礼になりますので、気を付けましょう。
何より赤みは控えます。
アクセサリーはパールが良いです。
2連などの重ねたものは、「不幸を重ねる」という意味もあるので、1連タイプが一般的です。
私も一連のパールを買いそろえました。
最近は手元のおしゃれ、マニキュアを楽しむ方も多いですが、葬儀にはNGです。
せっかくしたのに落とすのは…という場合は、黒の手袋がおすすめです。
それでも、やはりマニキュアを落とそうかと悩むなら、落としていく方が自分にとっても無難です。
数珠はお手持ちのものを使用して問題ありません。
袱紗は色に気を付けましょう。
明るい色はお祝い事ですが、葬儀などは黒い色、寒色系が基本です。
できればどちらでも対応可能な紫が使い勝手が良いです。
今はリバーシブルでも用途に合わせて使用できるものも沢山あります。ぜひ一枚は持っていたいですね。
喪服を女性がオーダーメイドするのは体にもお財布にもおすすめだった!?
一昔前は婚礼道具の中に、喪服も準備したものです。
しかし最近は簡素化しており、若いころから準備する人は少なくなりました。
レンタルで喪服を済ませる方も増え、着物を家で保管することがなくなりました。
私自身も着物は花嫁衣装として準備はしませんでした。
なぜなら管理ができないから!
これが大きい要因です。なので、レンタルは強い味方です。
それに簡単に大型量販店や、ビジネススーツショップなどでも様々なセレモニースーツがあるので、慌てなくても揃えることが可能になりましたね。
ただ、女性の体は年齢とともに変化しやすく、昔買った服が着れなくなった!ということはよく聞く話です。
そこで、喪服を選ぶ際、年齢の変化にも対応しやすい喪服を考えてみましょう。
一番のポイントは自分に合ったオーダーメイドです。
なぜでしょうか?
葬儀、法事などは長時間かかるものです。
体に合わないものを着用し続けてしまうと、式の途中で具合が悪くなったりする場合もあり、周りに迷惑をかけることも考えられます。
出産、加齢などで女性のボディラインは変化しています。
若い頃に選んだ体にフィットするものでは、いつの間にか着れなくなったということも起こりますので、なるべくなら体にもお財布にも負担の少ないものを考える必要があります。
オーダーメイドと聞くと、どうしても高いものというイメージがありますが、良いものを長く使うと思えば、実はとっても経済的。
毎回着るものではありませんが、しっかりと故人を見送る場にふさわしい服装にする必要があります。
オーダーメイドの良いところは、生地からこだわる事ができます。
色の黒い、凛とした雰囲気は生地からも現れるものです。長時間着ても型崩れしないなど、しっかりとした生地選びは重要です。
女性は年齢とともに体形も変わりますので、少し余裕をもったワンピースタイプなどもおすすめです。
アンサンブルもシーンに合わせて着まわせるのが良いところです。
葬儀は、長時間の着心地にこだわるのも大切かと思います。
もしそれでもサイズが変わったなら、オーダーメイドだと仕立て直しが可能です。
体形の変化にも直しの効くところは最大のメリットです。
安い既製品では直すことより買った方が早いですが、毎回買うのも大変ですよね。
仕立てた時は高くても、長期的に考えるとオーダーメイドは費用が安く済んでいるということが最大の利点です。
まとめ
いかがでしたか?
自分が葬儀に出る機会が増え、若い頃はぴんと来なかったのですが、実はオーダーメイドの洋装を準備していました。
それもワンピースタイプです。中年期になり、自分の体形が変わってきました。
今思うと、準備してくれた母親に感謝です。
喪服は黒、というイメージでしたが、黒にも様々な色があること。
また、セレモニースーツにもきちんとした正装があることも驚きました。
ぜひ、これから参列するものとして、マナー違反にならないよう心掛けたいものです。
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