鏡開きの意味を子どもにお餅を飾る由来や重ねる意味を教えられる!?

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「鏡開きって何でするの?」と、その意味を子供にちゃんと説明できますか?

 

毎年1月11日にするのが、昔からのならわしです。

地域によっては、「三が日」が終わってすぐだったり、15日や20日だったりします。

 

とはいえ、正しいやり方がわからないし、そもそも「鏡開き」ってなんの意味があってするのか不思議です。

でも、子供にちゃんと日本の行事を教えてあげたいですよね。

 

そこで、子供にもわかりやすい伝え方を、意味ややり方とあわせて解説します。

 

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鏡開きの由来を簡単にその意味を子どもにしっかりした説明の仕方!

お正月が終わってする「鏡開き」って何でしょうか?

お正月の間に「年神様」が宿っていた鏡もちを下げて食べることで、一年の健康を祈る行事です。

 

でも、子供に説明しても「年神様ってなあに?」「どうしておもちなの?」と質問がいっぱい返ってきます。

大人でもよく知らない人は多いですよね。

 

年神様ってなに?

日本にはいろいろな神様がいますが、お正月のときお家に来てくれるのは「年神様」という稲の神様です。

子供には「お米とか野菜の神様だよ」と伝えるとわかりやすいですね。

 

年末の大掃除もお正月飾りもすべては、神様をお家に迎えるための準備なのです。

ふだん、お客さんを呼ぶときも家の中を片づけて、お茶やお菓子でもてなしますよね。

それと同じで、鏡もちを飾って神様によろこんでもらうのです。

 

鏡開きにお餅を飾るのはなぜ?

神様をおもてなしするのにおもちを飾るのはどうしてなんでしょうか?

それに丸い形を重ねて、上にみかんが乗っているのも不思議ですね。

 

おもちはお米からできているから、稲の神様にはぴったりの贈りものです。

日本人にとってお米は古くから大切な食料ですし、主食としてのエネルギー源ですよね。

それを捧げることで、お米や野菜が採れたことの感謝と、これからの健康をお願いするのです。

 

丸い形なのは鏡に似せているため。

だから名前も「鏡もち」なんですね。

鏡はご神体に使っている神社もあって、昔から神様の魂の「いれもの」とされてきました。

 

さらに、おもちを重ねるのは「福が重なる」と考えられて、縁起が良いからです。

そして、上に乗ったみかんは、正しくは「ダイダイ」というみかんの一種で、「代々(ダイダイ)栄えますように」という願いが込められています。

 

ちょっと言葉あそびのようで、意味を知るとおもしろいですよね。

 

「鏡開きをして、また1年元気に過ごせますようにってお願いするんだよ」と子供に教えてあげると良いですね。

 

でも、「どうやっておもちを開くの?」と思いますよね。

次でそのやり方を、鏡開きの意味とあわせてお話します。

 

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鏡開きのやり方で鏡餅は食べ物なのに叩いて割る意味はなぜ!?

1月11日に鏡もちを割って食べることで、無病息災を願う行事ですが、そのやり方も知っておきたいですよね。

そもそも、「ただの飾りで食べるものなの?」と疑問です。

 

私はおもちを叩いて割ることが、鏡開きだと思っていました。

でも、割ることではなく、食べることに意味があるんです。

 

鏡もちは、神様の魂が宿ると言われています。

昔の人は家族で分け合って食べて、神様のパワーをさずかろうと考えたんですね。

 

「木づち」で叩いて割るのがならわしですが、食べやすく分けられれば、割り方はそれほど問題ではありません。

私の実家では包丁で切っていました。

 

しかし、包丁は「切腹」を連想するため、刃物で切るのを禁止している地域もあるそうです。

おじいちゃんやおばあちゃんが昔のならわしを大切にしていて、刃物を嫌がるお家もあるので、年長者に確認しておくと良いですね。

 

では、叩いて割る方法と包丁で切る方法をご紹介します。

 

叩いて割る

乾燥したおもちを金づちで叩いて割りましょう。

おもちをビニール袋に入れて、袋が破れないように上にタオルをかけると良いですよ。

袋のおかげでおもちが飛び散らなくて、後片づけが楽になります。

 

叩くときは力いっぱいするよりも、乾燥でひび割れたところをやさしく叩いていくと、安全ですし割りやすいです。

ある程度割れたら、食べやすい大きさに手でさきます。

 

子供と一緒にやると楽しいですね。

おもちを叩いて割るのは、おもしろい体験になります。

 

今は真空パックされた鏡もちがありますが、パックから出してすぐだと、おもちが乾いていなくて金づちで割るのは難しいです。

鏡開きの何日間か前にパックから取り出して、乾燥させておきましょう。

小さいものなら1日、大きいものは2~3日くらい乾かしておきます。

 

包丁で切る

包丁で切るときは、熱湯で刃の部分をあたためると切りやすくなります。

おもちが熱で少しやわらかくなるからです。

 

私がおばあちゃんに教えてもらったのは、大根を切った包丁を汁がついたまま使うやり方です。

大根の汁がおもちのデンプン質を分解して、刃がとおりやすくなります。

ちょっとびっくりする方法ですが、やってみると切りやすいんですよ。

ぜひ試してみてください。

 

食べやすい大きさに切れたら、お雑煮に入れたりお汁粉にしたり、お好みで調理して食べましょう。

 

乾燥した鏡もちなら「かきもち」がおすすめです。

おもちを油で揚げたお菓子ですが、揚げる前によく乾燥させる必要があります。

もとから乾燥したおもちを使うのに、ぴったりな食べ方ですよね。

 

乾燥が足りないようなら、手で小さくちぎった後に天日干しでさらに乾かします。

100度に予熱したオーブンで、20~30分くらい焼くと早く乾きますよ。

 

表面が固くなってひび割れるくらい乾燥させて、揚げればできあがりです。

塩や醤油を振ったり、青のりや粉チーズでアレンジしたりするのもおいしいですね。

 

おもちを割って、分け合って食べるのが鏡開きです。

お正月の行事を楽しみながら、子供たちに伝えていきたいですね。

 

 

まとめ

お正月が終わったら、11日に鏡開きをしましょう。

一年の健康を祈って、鏡もちを家族で分け合いながら食べる風習です。

 

「元気に過ごせるように、鏡もちを割ってみんなで食べるんだよ」と易しい言葉で、子供に伝えてみてはいかがでしょうか。

一緒に楽しく行事を過ごして、古くからの日本文化を伝えていくと良いですよね。

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