年賀状の発行枚数が年々減っていることをご存知ですか?それには近年耳にするようになった「終活」が関係しています。
高齢になり、昔のような人付き合いに疲れてしまった…
年賀状だけのやり取りはお互いに気を使うし、もうそろそろいいかな…
そう思い年賀状を辞退する人が増えているのだそうです。
ですが、せっかくの長年の交流ですから、辞退するにしてもしっかりとご挨拶して気持ちよく終えたいものですよね。
そこで、ここでは年賀状をやめるにあたっての失礼のない挨拶やタイミングについて書いていこうと思います。
年賀状の「やめる宣言」をした方がイイ?年賀状じまいで失礼がない例文とは?
年賀状の発行部数が年々減っているのは、若い世代が送らなくなっているだけでなく、高齢の方の「年賀状じまい」「終活年賀状」といわれる年賀状辞退の流れも影響しています。
若い世代の中では、新年の挨拶をメールやSNSで済ませてしまうので年賀状は必要ない、と思う人も多く、特に挨拶もなく年賀状をスルーしてしまってそのままやり取りがなくなるパターンが多いようです。
ですが、長い間年賀状での交流を続けてきたような関係では、何の挨拶もなく送るのをやめてしまうのは寂しい気もしますよね。
近年は「終活」という言葉もよく耳にするようになり、年末にはワイドショーで年賀状のやめ方についての話題もたびたび聞くようになったので、もうあまり年賀状「やめます宣言」をしても驚かれることはないでしょう。
挨拶をせずに、ある年から急に年賀状を出さなくなってしまうと「体調でも崩したのかな?」「もしかして、嫌われた?怒らせるようなことしたかな?」と相手に無用な心配させてしまうことにもなりかねませんよね。
わざわざ「やめます」なんて言うのも気まずいし…という気持ちもあるかもしれませんが、最後の礼儀として一言意思を伝えることは大切ですね。
では、「やめる宣言」にはどのような文面がふさわしいのでしょう?
大きく分けると
- これまでも年賀状のみの付き合いしかなく、年賀状がなくなると交流がほぼなくなってしまう場合
- 年賀状はやめるが、今後も交流は続けたい場合
の2パターンで文面を使い分けましょう。
どちらの場合も「今回をもって年賀状での年始のご挨拶を失礼させていただきます。」という一言は必要です。同時に「これまで年賀状での交流にお付き合いいただきありがとうございました。」などの感謝の言葉もあると、より気持ちが伝わることと思います。
そして、今後交流がなくなってしまう場合は最後に「今後のご健康をお祈り申し上げます。」のように相手の今後を気遣う文章を添えましょう。
今後も交流を続けたい場合は「今後もこれまでと変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします。」といった文章を添えると、相手にも「年賀状のみの辞退」という意図が伝わると思います。
私もこれまでに年賀状をやめてしまった経験がありますが、その際きちんと挨拶をしたわけでなくフェードアウトという感じでどちらともなくなんとなく年賀状のタイミングが遅くなりそのまま送らなくなってしまいました。
年賀状の時期になると、今年はあの人から年賀状来るのかな?送った方がいいのかな?と悩む状態が数年続き、非常にモヤモヤしたのを覚えています。
相手のためであることはもちろん、自分自身がすっきりするためにも「やめる宣言」は必要なのかもしれませんね。
年賀状をやめるタイミングはいつがベストな時期?
やめる宣言は、知人に転居や退職を報告するはがきなどを送るタイミングで「年賀状辞退」のひと言を書き添えているパターンが多いようです。
例えば、仕事の都合で故郷を離れて暮らしていたが、退職を機に故郷に戻って晩年を過ごしたいという場合、それまで暮らしていた土地のご近所さんや仕事関係でつながりのあった人たちには転居の挨拶や退職の挨拶などを送る際に「年賀状辞退」の挨拶も一言添えておくといいと思います。
ですが、この場合は相手が年賀状を用意してしまう前に伝える必要がありますから、できれば11月上旬ごろまでには挨拶状を送るようにしましょう。
上記のような理由でなく、「年賀状を送るのが大変になったから」というような場合は、年賀状で「今回を最後に、年賀状での年始のご挨拶を失礼させていただきます。」と添えるのもOK。
年賀状で伝えるのはせっかくの年始のおめでたい雰囲気に水を差すようで書きにくい…という場合は、寒中見舞いで伝えることも多いようです。
相手との関係や自分にとって送りやすいタイミングなど、状況に合わせて使い分けると良さそうですね。
年賀状をやめるのはそもそも失礼にならないの?
年賀状をやめるのって、そもそも失礼じゃないのかな?というのは、誰しも気になるところですよね。
年賀状を送り合う意味は、新年を祝う文面とともに「今年もよろしくお願いします」という気持ちを伝えるものですから、「この人には必ず送らなければならない」という決まりがあるものではありません。
何年も会っていない、今後ももう会うことはないような相手にもなんとなく近況報告のつもりで年賀状を送っていませんか?
もしかしたら相手も、もうこういう付き合いは疲れてきたな…と思っているかもしれません。
いっぺんにすべての年賀状をやめてしまうのも難しいでしょうし、それでは少しさみしい…という場合は、数年かけて少しずつ枚数を減らしていくというのもいいと思います。
まとめ
今回は、年賀状のやめ方について考えてみました。
私の両親も、たくさんの年賀状を送っていた時期があり、子どもながらに毎年大変そうだなと思っていた記憶があったので、今回改めて考え両親にもアドバイスしてあげられそうだなと感じました。
やめ時を探る一方で、年賀状でしか連絡を取っていないけれど大切にしたいと思う人ももちろんいると思います。そうやってずっと繋がっていく人間関係も素敵だなと、私は思います。
今回をきっかけに年賀状を少し整理して、無理のない範囲で年賀状を続けていってくださいね。
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