新居を建てる際に設置する神棚。
ですが、その神棚に付けるしめ縄についてはご存じでしょうか。
先に結論を言ってしまうと、しめ縄を付ける基本的なルールとして
- 神棚の手前上に付ける
- 方向はどちらでも構わない
- 1年の無病息災を願って1年間付けておくこと
こういったことが一般的となっています。
それでは詳しく解説していきますので、ぜひこの機会に神棚のしめ縄について理解を深めていきましょう!
神棚のしめ縄の位置はどこに付けてもいいわけじゃない!?
神棚はおうちの中でも神様をまつるためにある祭壇(さいだん)です。
その祭壇の手前に付けられている、しめ縄。
しめ縄を付けるのは神棚の手前です。
現在ではさまざまなデザインのものが増えています。
わが家でも家を新しく建てた時に購入、設置をしましたがその種類の豊富さに驚きました。
基本的には壁に掛けるものや天井から吊り下げるものがほとんど。
中には非常にシンプルでタンスの上に置くだけというタイプもあります。
その中でも「しめ縄付きの神棚」は昔ながらのもの。
そもそも、なぜしめ縄を付けるのでしょうか?
しめ縄は「神聖な場所」としての印。
確かに「神様がまつられている場所」なのですから神聖です
さらにその付ける位置を棚よりも手前にする事にもきちんとした理由がありました。
しめ縄は神聖な場所の印でもありますが、下界と神域とを分ける結界の役割もあるそうなんです。
神社の鳥居にもつけられているしめ縄。
お参りの時に鳥居の前で会釈するのは作法として知っていましたが、こういった意味があることが分かると改めて納得しますよね。
神棚のしめ縄は天井に付けてもいいの?
しめ縄を神棚よりも手前に付けることは分かりましたが、ちょうどいい位置に柱がなければどうしたら良いのでしょうか?
これに関しては「天井から吊り下げる」手段を取りましょう。
しめ縄を天井から吊り下げるのはマナーとしても問題ありません。
天井にねじフックなどを取り付けてしめ縄の両端をひっかける形です。
ただし天井に付ける場合は天井が傷ついてしまいます。
特に新築や賃貸だと、少しでも傷をつけたくないと思いませんか?
取り付けてある神棚に柱があるようでしたらそちらに付けたほうが傷がつかなくて良いでしょう。
また「天井用のしめ縄かけ」といった商品も販売されています。
ねじフックよりもこういったものを利用することで、よりきれいに取り付けることが可能ですよ。
神棚のしめ縄はいつまでに設置する?時期を逃すと面倒な事になる!?
基本的に、神棚に付けるしめ縄は年中付けておきます。
取り換えるのは年末のときですね。
年中付けておくのは1年間の無病息災を願っているため。
年末に飾り付ける時に気を付けておく点として、29日と31日は避けることです。
29日は9(苦)という数字が入っているため、避けるようにされています。
また31日は一夜飾りと呼ばれ神様に対して無礼に当たるので避けてくださいね。
それ以外であれば、年末中のいつ取り換えても問題ありません。
特にお店では12月のクリスマスを過ぎたあたりから正月飾りなどと一緒に販売されます。
時期を逃すとお店に並ばなくなってしまうので、買いそびれないようにしましょう。
また新たな年に向けて年神様を気持ちよくお迎えするためにも早めに準備しておくとスムーズに取り替えられますね。
その時に正月飾りとして少し豪華なしめ縄も販売されるかと思います。
どちらを使用しても構いませんが、正月飾りは新年をお祝いするものなのでお正月が過ぎたら豪華な飾り部分だけ取り外してしめ縄のみにするといいですね。
神棚のしめ縄を処分するのは燃やせるゴミに出しても構わない!?
ここまでしめ縄の取り付け方から場所、期間について説明してきましたが、処分するにはどうしたら良いのでしょう?
取り換えたあとの古いしめ縄は年明け、お札などと一緒にお寺や神社に返すのが良いですね。
神様をまつるために付けてあったものですのできちんと手順を踏んで処分したいところ。
燃えるゴミに出すのも構いませんが、そういった場合にはお清めをしてから出してくださいね。
わが家の近所では「どんど焼き」と呼ばれるお焚き上げが年明けに行われるので、その時に一緒に燃やしてもらいます。
だるまやお札なども一緒に焚き上げてもらうのですが、山のように木を積み上げて燃やすので迫力があり子どもたちがいつも楽しみにしているものでもあります。
調べてみると全国各地で行われているようなので、お近くで開催されているようでしたらぜひ参加してみてくださいね!
【まとめ】神棚のしめ縄の付け方から処分するまで
基本的なマナーにはなりますが、下記の通りです。
- しめ縄を付ける位置は神棚の手前
- 天井から吊り下げても大丈夫
- 神棚のしめ縄は年中つけます
- 付け替えるのは年末のクリスマスすぎから31日までの間
- 処分はお寺や神社に返す、もしくは地域のお焚き上げで出す
普段は父母に任せきりにしていても、ポイントを押さえておくことで急に神棚のお手入れを任された場合に安心です。
また、子どもに聞かれたときにもしっかり答えられると鼻が高いですよね!
いつもはなんとなく見ている神棚ですが、きちんと知ったうえで自宅のものと比べてみたりすると新たな発見もあります。
神棚自体、一度取り付けると外したり交換することはなかなかしませんので綺麗に使い続けていきましょうね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
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