茹でたたけのこに白いつぶつぶが現れることがあります。
これはカビ?
一見カビの様ですがアミノ酸の一種のチロシンという成分。
チロシンは食べても問題ありません。
しかし、この茹でたたけのこは日持ちしないので、何日も置くと腐る場合があります。
本当に腐った時は原始的だけど、少しかじって「酸っぱい」かで見分けて下さい。
また、簡単なたけのこの塩漬けでポイントを押さえてないとカビが…とならない為に、「たけのこの塩漬けのポイントを押さえた作り方」と「塩漬けの塩抜き方法」について詳しくお伝えしますね。
たけのこの塩漬けの作り方で気を付けるポイントは塩加減!
都会暮らしで共働きの私は、たけのこという食材をあまり手に入れる機会はなく、手に入れたとしても買うのはスーパーの水煮でパッケージされているもの。
ある日、アパートの大家さんから大量の皮付きのたけのこをいただくことに。
大家さんのご実家、たけのこがよく取れる四国から送られてきたのでおすそ分けとのこと。
あまりの突然さと、大量のたけのこに驚きを隠せません。
お礼を言い、ありがたくすべて受け取ったのですが・・・保存の仕方が分かりません。
パッと思いつかないので素直に大家さんに聞きました。
「簡単なのは塩漬けだよ!」
とのこと。
また、塩漬けなら家庭でも簡単に出来るということ。
自宅で出来る簡単な塩漬け方法、気になりますよね。
たけのこの産地出身の大家さんから伝授!
とっても簡単な塩漬け方法はこちら!
たけのこの塩漬け方法
準備するもの
- 皮をむいたたけのこ 5㎏
- 塩 400g
- 重し 5㎏程度
- 米のとぎ汁 鍋に入れて、たけのこが隠れるくらい
①アク抜きの為、沸騰した米のとぎ汁にたけのこを入れ、1時間茹でる
②①のたけのこをしっかりと水を切る(キッチンペーパーを使うとよく切れる)
③たけのこが入るくらいの容器にビニール袋をセット
④セットした袋に塩を敷きつめる
⑤その上にたけのこを敷きつめる
⑥④と⑤を繰り返し、最後は塩で終わる
⑦空気を抜き、口を縛る
⑧重しを乗せる
⑨1~2日放置。この時に水が出るので、その水は捨て、ビニール袋の中にさらに塩を足し、再び保存
ここでのポイントは塩をこれでもかってぐらい使う事!
表示の塩の量で足りない場合、たけのこが隠れるくらい足して大丈夫です。
たっぷりたーっぷりとです。
なぜかというと塩が足りていないと、カビが生えやすくなるとのこと。
せっかく作ったものがカビで食べられないなんて悲しいですよね。
大事な事なのでくどいようですが、もう一度。
塩はたーっぷりとです。
たけのこの塩漬けを塩抜きする時ただ水に漬けるだけは時間の無駄!
塩漬けの方法はわかりましたね!
カビ防止にたくさんの塩をかけることがポイントと説明させてもらいました。
ところが、ここで一つ疑問が生まれませんか?
「そんなに塩をかけて、食べられるの・・・?」
それはそうですよね。
なかなかお目にかかることのないたけのこ。
こんなに塩まみれになってしまった姿なんか、滅多に見ることありませんよね。
その疑問にズバリお答えします。
「大丈夫。食べられます。」
そのまま食べてしまうにはやはり塩分が多いので大変危険です。
ですが一般に少量の塩を使用する「呼び塩」と言われる塩抜きをすることにより、安心して食べることが出来ますよ。
また、ただ水に漬けるだけの塩抜き方法が2~3日かかるのに対し、この「呼び水」は半日程度で終わるのではるかに時短になります。
たけのこの塩漬けの時短塩抜き方法「呼び塩」
準備するもの
- 塩 小さじ1
- 水 500g
①使う分だけのたけのこの塩漬けを準備
②塩を薄めた水に漬けて、半日おく
③少しかじってみて塩辛くなければ完成!
(塩抜きなのに塩を入れるなんて不思議にも思いますが、きちんとからくりがあります。たけのこの濃い塩分が薄い塩分の水に移動し、塩が抜けるという、浸透圧を利用した方法なのでした。)
さて、これで塩漬けと塩抜きは完成です。
塩抜きが終わったたけのこは、そのままお料理に使えます。
たけのこご飯に入れるもよし。
煮物にするのもよし。
チンジャオロースなんかの炒め物にもそのまま使えます!
私は実際にこの方法で塩漬けしたものを塩抜きし、炒め物に使いましたが、全く違和感なく、美味しく食べることができました!
いつもはスーパーの水煮だったものが、皮付きのたけのこを一から手間をかけると、食材へのありがたみが増し、いつもの夕飯がより一層幸せ気分でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
皮付きなんて調理したことがない方にも簡単な塩漬けという保存方法。
たけのこは春にしか収穫ができないので、スーパーの野菜売り場にはその時期にしかお目にかかることが出来ないようです。
冒頭部分では私は水煮ばかり購入していたとお話しましたが、春以外の季節は水煮や缶詰しか置いていないようなので、当然と言えば当然のことだったようですね。
実際に私はこの方法で作りましたが、材料はたけのこと塩だけなので、すぐとりかかることができる上、本当に簡単に作ることができました。
いただきものの大量のたけのこ。
処理に困ったら是非!この方法をお試しください!(^^)
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