子どもにオリンピックマークについて教えて!と聞かれたら、どのように答えますか?
試しに私、小学生の息子に説明してみたのですが、
- 5つの円でできていて
- 色は5色で
とマークの見た目のみしか説明できませんでした。誰かに伝えようとすると、あまりよく知らなかったということに気付きます。
知らないことだらけだったので、オリンピックマークについて詳しく調べてみると、あのマークには、しっかりとした思いが詰まっていると知りました。
色には意味があるのか?他にも何か秘密があるのか?
ちょっとした知識になるので、読んでみてください。
オリンピックマークの色の意味はその順番も決まっていて奥深い!
5つの円で描かれているオリンピックマーク。色は左からWを描くように、青、黄、黒、緑、赤の順番です。この順番は決められているそうですよ。
では、それぞれの色には何か意味があるのでしょうか。日本オリンピック委員会のホームページには、こんな解説がありました。
”青、黄、黒、緑、赤の5色に、旗の地の白を加えた6色があれば、世界の国々の国旗がほとんど描けることから、世界の団結を表すためにこの色を選んだ”
(引用元:日本オリンピック委員会HP https://www.joc.or.jp/olympism/education/20090202.html)
「本当にそうなのかな?」と思い、世界の国旗を見てみました。確かに、国旗に上記の6色が使われている国が多いです。
日本を始め、スイスやカナダといった国は赤と白。アメリカ、イギリス、オーストラリアなどは赤・青・白の3色。お隣の韓国は赤、青、黒、白。中国は赤と黄色。
こうやって世界各国の国旗に何色が使われているか、眺めてみると面白いですね。
オリンピックマークを考えたのは、ピエール・ド・クーベルタンというフランスの教育者です。
信号のようにはっきり目立つから使われているのかな?などと考えていましたが、そんな単純なものではなかったのですね。
世界の結束を表している色なのだと知ると、とても素敵なマークに見えてきます。
オリンピックマークの秘密 五つの輪が表すものとは?
オリンピックマークには、五輪の色の他にも込められている思いがありました。
輪が5つあること。これにもしっかり意味があります。
5つの輪は、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニアの5つの大陸を表しているのだそうです。
輪がつながることで、各大陸にある国々が一か所に集まって団結するイメージも、このマークで表現されています。
オリンピックマークの5つの輪は、重なり合っています。この重なり合っているデザインが、腕を組んだり、手を取り合ったりしているようなイメージを与えますよね。
オリンピック開会の入場シーンなんかも、マークの意味を知ると、以前よりも気分を盛り上げて見られるような気がしますね。
世界中の国旗が競技場内に集まってくるあの場面がオリンピックマークに繋がって、感動も高まるのではないでしょうか。
先ほど紹介したクーベルタンは、オリンピックが世界平和の実現に役立つことを大事な目的としました。
つまり五輪マークには、世界の国々が集まった状態を表現しているだけでなく、集まったみんなで仲良くしよう、良い関係を築こうという思いも詰まっているのです。
5個の円が重なったシンプルなマークなのに、大きな意味が込められているのですね。
ここで、もう一つのオリンピックマークである、パラリンピックのマークについても触れてみます。
少し説明をすると、パラリンピックは障がいがある人が参加するスポーツの祭典で、オリンピックの終了に続いて同じ都市で開かれます。
パラリンピックは、Parallel(平行した)とOlympic(オリンピック)という言葉がもととなって、パラリンピックと呼ばれていますよ。
パラリンピックのシンボルマークは、赤、青、緑のカーブのついた3本線で描かれています。このマークに使われている3色も、五輪のマークと同じような考え方、つまり国旗によく使われている色の中から選ばれました。
赤、青、緑の3色はそれぞれ、「心」「肉体」「魂」を表しているのだそうです。
パラリンピックのマークは知らない、という人が多いかもしれないので、ぜひこの機会に見てみてください。小学生にも分かりやすいウェブサイトがあったので、こちらを参考にしてみてくださいね。
参考サイト:https://sn1.e-kokoro.ne.jp/english/olympic/whats02_01.html(「東京2020オリンピック・パラリンピック」)
最後に
オリンピックマークの意味についてまとめました。
オリンピックマークの色も形も、「平和」を願って作られたものであるということ。
調べてみると、とても興味深いですね。
ついメダルの数などに注目がいきがちですが、オリンピックマークの意味を知ると、本来の目的を忘れずに、スポーツの祭典を楽しめそうですね。
——————————-
記事中の引用元:日本オリンピック委員会HP

参考リンク
・Wikipedia国旗の一覧
・Wikipediaオリンピックシンボル

コメント