柏餅を食べたことがある方は、柏餅の葉っぱには名前があるのか、あの葉っぱは何なのか…。
ご存じですか?
「柏餅」という名前だけあって、柏の葉だと思いますよね。
私たちが普段見慣れている柏餅はブナ科の葉っぱで「柏」ではなく「槲」と書きます。
「柏」は、ヒノキ科の針葉樹であるコテノガシワという葉っぱで、イメージしている柏餅の葉っぱとは全然形が違うので、「あれ?なんか違うな」と違和感があると思います。
そんな柏餅の葉っぱはなぜ巻かれているのか?という、その意味や代用品についてお伝えします!
柏餅に巻く葉っぱの意味はただ香り付けの為ではない!?
柏餅に巻いてある葉っぱの意味はご存じですか。
柏餅に葉っぱが巻いてあるのには様々な意味があり、葉っぱが巻かれていることでメリットがあります。
- 殺菌作用
- 葉っぱの匂いによる香り付け
- お餅表面の乾燥を防ぐ
- 包むことで持ち運びやすくする
- 食べる際に手を汚さないため
柏餅に巻いてある葉っぱの匂いは、森など森林浴をしているような自然を感じさせてくれる良い香りで私は好きです。
また、私の失敗談で、柏餅を食べる際に葉っぱを剥がしてから、しばらく置いたままにしてしまったことがあります。
そのあと時間が経ってから食べた時に、表面のお餅が硬くなってしまい、せっかくのもちもちの食感を楽しめなかったことがあります。
それ以来、柏餅を食べる時は葉すぐに食べるようにしています。
もし、葉っぱを剥がしてから時間を空けて食べる場合には、ラップをかけておくとお餅が硬くならず、美味しくいただけます。
葉っぱを巻いたまま食べる場合は、気にならないと思うのですが、以前試しに、葉っぱも一緒に一口食べてみたことがあるのですが、葉っぱの繊維が硬くて気になったので、私は今でも葉っぱを巻いたまま食べるのは苦手です。
柏餅の葉っぱの代用品で売られている市販の葉っぱには注意が必要?
柏餅の葉っぱは最近では、植物の葉っぱの代用品として、ビニールでできた人工的な葉っぱを巻いた柏餅も売っています。
ビニール素材なので食べることはできず、香りもありませんが、お餅同士がくっつくのを防いだり葉っぱと同様にお持ちの乾燥を防いだりできます。
また、安く手に入る為、最近では、ビニール素材の葉っぱがよく使われるようになっています。
私個人的には、あまりビニール素材でできている葉っぱで巻いた柏餅は好きではなく、ビニール素材でない葉っぱが巻いてある柏餅を買うようにしています。
ビニール素材の葉っぱを使った柏餅を買わない理由として、葉っぱ本来の香りも一緒に楽しみたいので、ビニール素材ではない葉っぱの柏餅を選ぶようにしています。
以前、スーパーで柏餅を買った時にビニール素材の葉っぱの柏餅とは知らず、いつも通り買って帰り、お家でいざ食べようと思い、蓋を開けたところ、実はビニール素材の葉っぱだったことがあります。
パッと見では、気づかないことも多いので葉っぱごと食べる方や、葉っぱは食べなくても香りを楽しむ方などはよく見て買わないと、「開けてみたらビニール素材の葉っぱだった!」
ということもあるので、要注意です!
ちなみに、代用品というか分かませんが、関東以外の地域では、「サルトリイバラ」やモクレン科という分類の「ホオノキ」という葉を使用している地域が多いです。
サルトリイバラの葉っぱは、表目がつるつるしていて、やや丸みのある形をしています。
関東以外の地域で多いのは、一説として、江戸時代に槲の葉を入手するのが困難だったため、その名残でサルトリイバラの葉を使っている地域があります。
一部の地域では、未だにサルトリイバラの葉っぱの方が多くを占めている地域も多いんです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
柏餅の葉っぱの意味や名前を知ったうえで食べてみると、また違った美味しさがあります。
また、柏餅の葉っぱは食べることを目的とされておらず、あくまでも香りづけの効果のために巻いてあるので、食べないほうがオススメで。
葉っぱの香りを楽しみながら柏餅を味わってみてください!
コメント