「金」偏に「寿」で「鋳」という一文字の漢字は何と読みますか知っていますか?
「鋳」の音読みは「ちゅう」「しゅ」で、訓読みでは「い(る)」(鋳る)です。
意味は金属を溶かすということですよ。
お茶を煎るは煎茶は「煎る」。
野菜を炒める「炒る」ですね。
同じ「いる」にも鋳る(いる)には金属を溶かすという意味があります。
漢字一文字で深いですね。
あなたは「鋳る」という字にどんな興味がありますか?
今回は「鋳」についてお話ししていきますね。
「金」と「寿」の「鋳」の意味は一文字では「溶かす事」!?
「金」偏に「寿」の「鋳」と言う字の意味は、金属を溶かすことですが、液状の金属を流し込むというのが本当の意味です。
「鋳」一文字では、「溶かすこと」という意味しかありませんが、「溶かした後に何らかを行うこと」をしないと、本当の意味にはなりませんよね。
溶かして何かをするのという感じです。
そこで「鋳」の後に、字をつけて熟語として使うことで、金属を溶かした、そのあとの意味がわかるようになります。
つまり、
鋳造(ちゅうぞう)は金属を溶かして型に流し込んで造ること。
同じように、鋳銭(じゅせん)は溶かしてお金を作るです。
鋳鉄(ちゅうてつ)鉄を溶かして、型に入れて作ります。
鋳直す(いなおす)一度、鋳造されたものを溶かして、再び別のものを作ること。
面白いですね。「鋳」のあとの字の意味で想像もできますね。
読み方も、「ちゅう」や「い」と分かれていますね。
「鋳」には深い意味がありますし、わかりやすいですね。
「金」と「寿」の漢字で「鋳」はどんな時に使う?
- 鋳型(いがた)
- 鋳金(ちゅうきん)
- 鋳鉄(ちゅうてつ)
- 鋳込む(いごむ)
など、「鋳」を使った言葉はたくさんあります。
いかにも、鍛冶屋さんがピッタリな字ですね。
「金」偏に「寿」でめでたい感じもしますが、「鋳」を使った熟語のほとんどが金属を溶かして型にはめて、物を作ることに関連しています。
「鋳」と「物」「鋳物」はどのような時に使う言葉!?
鋳物の歴史は紀元前4000年頃前から存在しています。
日本には、弥生時代から始まったと言われています。
大昔から現在に至るまで、基本の作り方は同じで、ロマンを感じますね。
先にも言いましたが、「鋳物」は金属を溶かして作る「もの」です。
金属と言っても、鉄、すず、鉛、アルミニウムもあります。
金属の性質に合ったものを作ります。
身近なものでは、金属製の道具や機械、設備がたくさんありますね。
家庭で使う鍋などや、自動車、鉄道、航空機業界まで、金属を溶かしたり、加工していろいろな型に流し込んで固めて形を作ります。歯も同じですね。
鋳物の良いところは、型にはめて作るので、どんな形でも作ることができます。
小さいものから仏像やお寺の鐘まで作れます。
溶ける金属を固めることができるなら材料もなんでも作ることができます。
オリジナルの一点から工場的に量産もできます。
鋳物の難しいところは、液状の金属が固まる時に、体積が小さくなるので製品がへこんだり、空洞ができるので、同じものを作るのに、高度な技術が要ります。
「鋳る」と「作る物」で「鋳物」。職人芸ですね。
「鋳型」にはまるから転じて、型にはまった人間のたとえもあります。
つまり、同じ型にはまって個性がないという意味もあります。
あなたも鋳物に興味がありますか?
私の隣町には「鋳物」でオリジナルにあふれる製品を作っています。
鋳物として作られたカップ一つでも味わいが出ていますよ。
「鋳物」の製造過程から思い入れまで感じると、生活に楽しみが出てきますね。「鋳物」の置物やカップなどほしいですね。
まとめ
「鋳物」の「鋳」についてお話をしてきました。
金属を溶かして型にはめて物をつくることです。
日本の高い技術力と想像力で鋳造(ちゅうぞう)が生活に密接しています。
科学の最先端からコーヒーカップまで範囲も広いですね。
一つ一つどのようにどんな金属を使ってどんな型にはめて固めているのか調べたり、想像するのも面白いですね。
子どもと一緒に考えるのもよいですね。
一つのもので物を深堀でき、調べ方を教えるのにも良い機会になりますね。
例えば「このカップはどんな型にはめるのかな?」とか、散歩中にマンホールを見て、「このマンホールはどんな型かな」「家の中で鋳物を探してみよう」なんて、会話が弾みますね。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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